Harper Valley P.T.A.

Words & Music by Tom T.Hall.
(1968年発表)





(原題直訳 「ハーパー・ヴァリー(架空の地名)のPTA」)






歌詞は、次のURLから
http://www.cowboylyrics.com/lyrics/riley-jeannie-c/harper-valley-pta-23969.html





From Jeannie C.Riley album, "Harper Valley P.T.A.".


名作アルバム度 ☆☆



「(日本国内盤アルバム未発売)」 (ジェニー・C・ライリー)




名曲度 ☆☆☆







邦題 「ハーパー・ヴァリーP.T.A.」(ジェニー・C・ライリー)*1








I want to tell you all a story 'bout a Harper Valley widowed wife
わたしは、皆さんに、ハーパーヴァレーのある夫を亡くした主婦のお話をさせていただきます。
Who had a teenage daughter who attended Harper Valley Junior High
その人にはハーパーヴァレー中学に通っている十代の娘さんがおりました。
Well her daughter came home one afternoon and didn't even stop to play
さて、そのお嬢さんが、ある昼下がり、帰宅すると、そっけない顔で言ったのです、
And she said, "Mom, I got a note here from the Harper Valley P.T.A."
「ママ、あたし、ハーパーヴァレーのPTAからお知らせを預かって来ているわ」




Well,The note said,
そうです、そのお知らせには、こうあったのです、
"Mrs. Johnson, you're wearing your dresses way too high
「ミセス・ジョンソン、
あなたがお召しになっている服装はあまりにも刺激的にすぎます。
It's reported you've been drinking and a-runnin' 'round with men and going wild
あなたが複数の男性とお酒を飲んで遊びまわっては、ハメを外しているという報告も受けています。
And we don't believe you ought to be bringing up your little girl this way"
ですから、わたくしどもといたしましては、
あなたが年若いお嬢さんをそんなふうにお育てになるおつもりではないかと
案じている次第です。
It was signed by the secretary, Harper Valley P.T.A.
署名は、ハーパーヴァレー校PTA会長となっていたのでした。




Well, it happened that the P.T.A. was gonna meet that very afternoon
さて、さて、たまたま、その日の午後にはPTAの会合があることになっていたのです。
And they were sure surprised when Mrs. Johnson wore her mini-skirt into the room
そして、ジョンソン夫人がミニスカート姿で会場に入って行くと、
一同は、案の定、度肝を抜かれてしまいました。
And as she walked up to the blackboard, I still recall the words she had to say
そして、黒板に向かって歩いて行きながら、
彼女が口にすることになったその言葉を、わたしはいまでもまだよく思い出すのです。
She said, "I'd like to address this meeting of the Harper Valley P.T.A."
彼女は言ったのです、
「ハーパーヴァレー校PTAのこの会合につきまして、
わたくしからお話させていただきたいことがございます。




Well, there's Bobby Taylor sittin' there and seven times he's asked me for a date
「あら、そちらにボビー・タイラーがお座りになっていらっしゃいますわね、
あの方ったら、わたくしに7回もデートの申し込みをなさいましたのよ。
And Mrs.Taylor sure seems to use a lot of ice whenever he's away
ですから、テイラーさんの奥様といたしましたら、ご主人がいらっしゃらないときには、
さぞや、いつもご心配なことでしょうねえ。
And Mr. Baker, can you tell us why your secretary had to leave this town?
それから、ベイカーさん、あなたは、
なぜ、あなたのところの秘書さんがこの町を出て行くことになったのか、
それをわたくしどもにお話くださることがおできになりますか?
And shouldn't widow Jones be told to keep her window shades all pulled completely down?
それと未亡人のジョーンズさんに
窓のブラインドをすべてすっかり全部下ろすようにおっしゃったというのは
どういうことなのでしょうかしら?




Well, Mr. Harper couldn't be here 'cause he stayed too long at Kelly's Bar again
えーと、それから、ハーパーさんがこちらにおいでになれなかったのは、
「ケリーのバー」でまた長居されていたからですのよ。
And if you smell Shirley Thompson's breath, you'll find she's had a little nip of gin
それと、もし、皆さんが、シャーリー・トンプソンの息をお嗅ぎになったら、
おわかりいただけるはずですけど、
あの人、少しばかりジンを引っ掛けて来ていらっしゃいますことよ。
And then you have the nerve to tell me you think that as a mother I'm not fit
それなのに、あなたがたときたら、たいした神経をなさっていらっしゃいますことですわね、
このわたしが母親として ふさわしからぬ人間だという、
あなたがたのそのお考えを わたくしに告げようというのですからねえ。
Well,this is just a little Peyton Place and you're all Harper Valley hypocrites
あらあら、これじゃ、まるで、ちょっとしたテレビの「ペイトン・プレース物語」ですことよ。 *2
そうですわ、皆さんは、揃いも揃って、このハーパーヴァレーの偽善者なのですわ」。




No I wouldn't put you on because it really did,
いいえ、べつにわたしは皆さんをかつごうとしてるわけではないのです。
これは本当に起こったことなのですからね。
It happened just this way
こんなふうにして起こったのです。
The day my Mama socked it to the Harper Valley P.T.A.
あの日、ハーパーヴァレーのPTAにわたしのママがひと泡吹かせたのは。
The day my Mama socked it to the Harper Valley P.T.A.
あの日、ハーパーヴァレーのPTAにわたしのママがひと泡吹かせたのは。








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 041609










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【Years Ago−Go!】







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・「アーリー・イン・ザ・モーニング」 (ピーター・ポール&マリー))

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060223






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・「キャロラインのはなし(1)」 (ルー・リード
・「キャロラインのはなし(2)」 (ルー・リード

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050223

*1:この歌は1968年の9月21日付で「ビルボード」誌のトップ100のヒットチャートで全米で第1位となり、アメリカで600万枚の売り上げを記録した(イギリスでも最高12位になるヒットを記録)。当時のヒット・チャートを見ると、この歌が初めてトップ100に登場したのは8月24日付の第81位。そして、そのときの1位が前週に引き続いてのラスカルズの「自由への讃歌」People Got To Be Free (人は自由にならなくちゃ)という歌で、この歌は5週連続トップの座を守り、9月21日にこの「ハーパーヴァレー」に首位を明け渡すわけだが、81位で初登場したときの2位がステッペウルフの「ワイルドで行こう」Born To Be Wild (ワイルドに生まれついて)、そして3位がドアーズの「ハロー・アイ・ラヴ・ユウ」だった。(どことなく、この歌がヒットするような自由で力強い雰囲気がチャートに満ちていたように想うのはわたしだけだろうか?)そして2週目には81位から一挙に(赤丸つき、すなわち、さらなる上昇が見込まれる有望な曲として)7位にランクアップし、次の週には同じく赤丸つきで4位、同じく赤丸つきで2位とランクアップし、さらにまた赤丸つきのままで1位となるが、翌週には超強力なビートルズの「ヘイ・ジュード」にトップの座を明け渡すことになるが、その後も2週にわたり2位をキープするなど、長くチャートの上位を維持していた。カントリー・ソングのバラードの形式をとって「物語」られたこの歌のミセス・ジョンソンのヒロイン像が全米の共感を呼んだのと同時にアメリカの当時の地方都市の雰囲気も誰にも納得するように歌われていたその真実もあったのだろう。そもそもこうしたアメリカは、(ヒット・チャートとはほとんど無縁だったが)フランク・ザッパマザーズ・オヴ・インヴェンションの「フリーク・アウト」をはじめとするアルバムで辛辣に諷刺されていたようなアメリカであり、この歌のミセス・ジョーンズがマザーズのアルバムに登場してきてもおかしくはないように思う。(いや、全然、内容のないつまらないおしゃべりになってしまっているが)、この歌は、その後、大ヒットから10年後の1978年に(歌と同じタイトルとストーリー設定で)「Harper Valley P.T.A.」として(バーバラ・イーデン主演、リチャード・C・ベネット監督)で映画化され、さらにその2年後の1980年には、(TV放映されたこの映画が(何と思わぬことに)その週の最高視聴率を記録したことから)(随分と思い切った勝負をしたものだが)NBCは、同じバーバラ・イーデン主演でこれを連続TVドラマ化することを決定、ドラマは好評を博し、日本でも1984年に「わが街ハーパーバレーは大騒ぎ」のタイトルでTBS系列で放映されている。

*2:「ペイトン・プレース」Peyton Place は、当時、全米で爆発的人気を誇っていたTVドラマで、アメリカのTVの歴史に残る名作といわれている。ペイトン・プレイスと呼ばれるニューイングランドの小さな架空の町を舞台に毎回、中産階級のさまざまな人間模様が描かれ、その後のTVドラマの可能性の枠を大きく広げるような深刻で現実味のあるテーマが繰り広げられていたという。番組は1964年から1968年にかけて全米ネット局ABCから全514回にわたってプライム・タイムに放映され、日本でも1965年に「ペイトンプレース物語」の邦題で(現在のテレビ朝日系)NET系列で放映されたそうだ。のちにスクリーンでビッグ・スターとなるライアン・オニールやミア・ファーローも出演していた。