A Twentieth Century Fox

Words & Music by Jim Morrison.
(1967年発表)




(原題直訳 「20世紀の狐」)*1




From The Doors album, "The Doors".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「ハートに火をつけて」 (ドアーズ)




歌詞は、次のURLから
http://www.davemcnally.com/lyrics/TheDoors/ATWENTIETHCENTURYFOX.asp




名曲度 ☆☆☆






邦題 「20世紀の狐」 (ドアーズ)









Well, she's fashionably lean
そう、彼女はイマふうにお洒落に細い
And she's fashionably late
そして、彼女はイマふうにお洒落なかたちで遅れてる
She'll never wreck a scene
彼女はけっして注目の場で派手に遊んだりすることはない
She'll never break a date
会う約束はけっしてすっぽかさない
But she's no drag
でも、彼女はつまらないやつじゃない
Just watch the way she walks
彼女が歩くあの歩き方を見てりゃわかるさ




She's a twentieth century fox
あの女は20世紀の狐
She's a twentieth century fox
20世紀の狐だぜ、あいつは
No tears, no fears
涙もなければ、不安もない
No ruined years
荒んだ年月もない
No clocks
時計もない
She's a twentieth century fox
彼女は20世紀の狐




She's the queen of cool
彼女はクールの女王
And she's the lady who waits
そう、彼女は待ってる女
Since her mind left school
その心が学校を立ち去ってしまって以来
It never hesitates
容赦なんかはあるものか
She won't waste time
On elementary talk
初歩的な会話なんかで
彼女が時間を無駄にするなんてことはない
'Cause she's a twentieth century fox
なぜって、あいつは20世紀の狐だもの
She's a twentieth century fox
彼女は20世紀の狐なのさ




Got the world locked up
世界には鍵をかけてしまった
Inside a plastic box
プラスチックの箱の内側でね
She's a twentieth century fox, oh yeah
彼女は20世紀の狐、あゝ、そうさ
Twentieth century fox, oh yeah
20世紀の狐、おゝ、そうだぜ
Twentieth century fox
20世紀の狐なんだ
She's a twentieth century fox
あいつは20世紀の狐なのさ







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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★きょうのこの歌で掲載曲が通算800曲になりました。
(総エントリー日数は本日で645日目)
いつもごらんいただき、返す返すもありがとうございます。

(ということでまた(700曲目のときと同様)最近の100何曲かをざっと振り返ってみるといたいしましょう・・・・・)
・・・4月いっぱい、そして5月の初めにかけてアメリカ合衆国の各地をめぐるご当地ソングを連ねていた中でマイアミからビートルズの「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」で旧ソ連(ロシア)に飛んだのが5月8日のことでした。その後、マット・モンローの「ロシアより愛を込めて」など007/ジェームズ・ボンド映画の主題歌につづいて、ルー・リードのアルバム「ベルリン」の全曲訳やスタイルカウンシルやジョニ・ミッチェルの歌うパリの街や、デイヴィッド・ボウイの「アムステルダム」など、ヨーロッパの諸都市をめぐる歌をいくつか経た後、ビーチボーイズのアルバム「Holland」収録の「セイル・オン・セイラー」でオランダから、そしてヴァン・モリソンの「リッスン・トゥー・ザ・ライオン」でデンマークから、広々とした海に出て、しばらくの間、「海洋」や「船舶」や「航海」など「海」にちなんだ歌がつづく中、ランディ・ニューマンの「セイル・アウェー」で700曲目を迎えたのが6月17日のことでした。その後、次第に沿岸に近い歌を並べながらジョニ・ミッチェルの「かもめの歌」で陸に上がったのが7月6日のことでした。そのまま港町の歌ということで、ジェリー&ペースメイカーズの「マージー河のフェリーボート」など「リヴァプール」をめぐる歌がしばらくつづき、都市と田園生活の対比の中から古き佳きイングランドの失われゆく地域社会を歌ったキンクスのアルバム「ヴィレッジ・グリーン」の全曲訳を経た後、そのアルバムの最後の曲である「写しあった写真」からテーマを「写真」にスライドし、やがてビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」から一気にサイケデリックな幻想の世界へと飛翔し、しばらくの間、「サマー・オヴ・ラヴ」と謳われたあの1967年の伝説的な愛の世界がつづき、やがて、ハプニングスの「シー・ユウ・イン・セプテンバー」やコニー・フランシスの「ヴァケーション」からリアルに地上の「夏休み」をめぐる歌に移行して、その中でナンシー・シナトラの「サマー・ワイン」という妖しい美酒と美女の歌から、そのまま「媚薬」や「魔女」といった妖しい魅力を持った美女の歌がつづくこととなり、本日のこのドアーズの「20世紀の狐」で800曲目を数えることとなりました。12月の初めにはスタートして2周年となりますが、はたしてどんな展開の中で「千一夜」ならぬ「1001」曲目が誰のどんな歌になるのか、わたしにもまるで見当がつかず、たいへん楽しみです。わかっているのは、ここしばらくは「女」をめぐる歌がつづいていくだろうということだけです。
(最近の40曲については画面左の「最新タイトル」欄をごらんください。)




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【A Year Ago−Go!】




(1年前のエントリーを Playback♪)



・「霧の8マイル」 (バーズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050911

*1:「20世紀フォックス」と言えば、誰でも思い浮かべるのは、(1935年に当時ハリウッドのメジャーの撮影所のひとつだったウィリアム・フォックスの「フォックス・フィルム」(1915年設立)とダリル・E・ザナックの「20世紀映画」(1933年設立)の両社が合併してできた)ハリウッドの大手の撮影所だろう。その「20世紀フォックス」の作風や人気スターと、このドアーズの「20世紀の狐」の間に(とくに自然なかたちでは)何のリファレンスも見い出すことはできないのだが・・・・・、いずれにせよ、(ジム・モリソンが歌うとおり)彼女は「20世紀の狐」なのだろう。