It's All Too Much

Words & Music by George Harrison.
(1968年発表)




(原題直訳 「すべてあまりにいっぱいすぎて」)





From The Beatles original film soundtrack album, "Yellow Submarine".
名作アルバム度 ☆☆☆☆

「イエロー・サブマリン」 (ビートルズ




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsdomain.com/2/beatles/its_all_too_much.html




名曲度 ☆☆





邦題 「イッツ・オール・トゥ・マッチ」 (ビートルズ








All too much!
すべて凄すぎる!



It's all too much
すべてがあまりにふんだんに
It's all too much
すべてがあまりにすごすぎる




When I look into your eyes,
きみの瞳を覗き込むと
your love is there for me
そこにはぼくへのきみの愛がある
And the more I go inside,
そして、さらに中に入って行けば行くほど
The more there is to see
まだまだ、もっと見えてくるものがある




It's all too much for me to take
ぼくには及びもつかないほどあまりにふんだんに
The love that's shining all around you
きみのまわりじゅうで光り輝いている愛
Everywhere, it's what you make
いたるところに、
それはきみがつくり出しているもの
For us to take, it's all too much
ぼくらが手にするには、すべてがあまりに強烈すぎる




Floating down the stream of time from life to life with me
自分とともに生命から生命へと時の流れに浮かび漂っていくと
Makes no difference where you are or where you'd like to be
自分がいまいるところも、自分がいってみたいと思ったところも
区別がつかなくなってくる




It's all too much for me to take
すべてがあまりにすごすぎて
ぼくの手にはあまりある
The love that's shining all around here
あたり一面ことごとく、輝きを放ちまくっているこの愛
All the world is birthday cake
全世界がバースデー・ケーキになっている
So take a piece but not too much
だから、ひときれ貰うといいよ
だけど、あんまりとりすぎないようにね




Sail me on a silver sun,
銀色の太陽*1の上を滑るようにぼくを行かせてくれ
Where I know that I'm free
そこでは、ぼくは自分が自由だと知っている
Show me that I'm everywhere,
いたるところに、このぼくがいるのを見せてみてくれ
And get me home for tea
そして、お茶の時間にぼくを家まで連れてってくれ




It's all to much for me to see
ぼくが目にするには、すべてはあまりにふんだんすぎる
The love that's shining all around here
光り輝きを放っている愛があたり一面ことごとく
The more I learn, the less I know
ぼくには学べば学ぶほどにわからなくなってくる
But what I do is all too much
だけど、ぼくがしていることは
すべてあまりにもすごすぎることなのだ




It's all too much for me to take
ぼくの手には及びもつかぬほど
すべてはあまりにいっぱいすぎて
The love that's shining all around you
あたり一面、光り輝いているこの愛
Everywhere, it's what you make
それはきみがつくり出しているもの
いたるところに
For us to take, it's all too much
ぼくたちが手にするには
それはすべてあまりに強烈すぎる




It's too much
あまりにもふんだんに
Ah, it's too much
あゝ、これはあまりにもすごすぎる




With your long blond hair and your eyes of blue*2
きみのその長いブロンドの髪と青い瞳と
With your long blond hair and your eyes of blue
きみのその長いブロンドの髪と青い瞳と




You're too much, ah
きみはステキすぎる、あゝ
We all get too much
ぼくらはあまりに多くを手にしすぎている




Too much, too much, too much
すごすぎる、すごすぎる、すごすぎる
Too much a, too much a, too much a
すごすぎて、すごすぎて、すごすぎて
Too much a, too much a, too much a
あまりにいっぱいで、あまりにいっぱいで、あまりにいっぱいで
Too much a, too much a, too much a
ふんだんすぎて、ふんだんすぎて、ふんだんすぎて
Too much a, too much a, too much a
とても手にあまり、とても手にあまり、とても手にあまり
Too much a, too much a, too much a
強烈すぎて、強烈すぎて、強烈すぎて
Too much a, too much a, too much a
すごすぎて、すごすぎて、すごすぎて
Too much a, too much a, too much a
トゥー・マッチ、トゥー・マッチ、トゥー・マッチ
Too much a
すごすぎる




Much, much, much, much, much
たくさん、たくさん、たくさん
たくさん、たくさん
Much, much, much, much, much
いっぱい、いっぱい、いっぱい
いっぱい、いっぱい
Much, much, much, much, much
すごく、すごく、すごく、すごく、すごく
Much, much, much, much, much
大量に、大量に、大量に、大量に、大量に
Much, much, much, much, much
膨大に、膨大に、膨大に、膨大に、膨大に







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞









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圧倒的なまでの光の大洪水




The love that's shining all around you
Everywhere, it's what you make

きみのまわりのあらゆるところで光り輝きを放ちまくっている愛
それはきみがつくり出しているもの
いたるところで




瞑想やLSDによる強度(というものの)の純粋体験は、こういう圧倒されるような光の氾濫を体験することになる



生の過剰、無の豊饒、無の無尽



経験した人間には、この歌の面白さはよくわかるだろう
瞑想やLSDによって引き起こされるある特殊な神経バランスにおける固有の心的状態がもたらす五感六感を凌ぐ至福の恍惚感
(それは(きょうのこの歌「イッツ・オール・トゥ・マッチ」がフィーチャーされた)アニメーション「イエローサブマリン」のフィナーレのシーンにかなり巧みに(理に適った)デフォルメとともに見事にオーディオ=ヴィジュアルに描き出されている)




Floating down the stream of time from life to life with me

自分とともに生命から生命へと時の流れを漂っていくと




仏教的(もしくはヒンドゥー教的)な観点からのマクロな宇宙と、ミクロな(というか、ごくごくカジュアルな)日常を股にかけたジョージ・ハリスン特有のスケールの大きなユーモアのセンスが感じられる、愛すべき微笑ましいサイケデリック・ソングの逸品と言えようか




Show me that I'm everywhere,
And get me home for tea

いたるところに、このぼくが遍在するのを見せてくれ
そして、お茶を飲みにぼくを家まで帰してくれ








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【A Year Ago−Go!】




(1年前のエントリーを Playback♪)




・「アブソルート・ビギナーズ」  (デヴィッド・ボウイ

・「ザッツ・モティヴェーション」 (デヴィッド・ボウイ


http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050809

*1:この「silver sun」は(英訳の)密教用語で(俗に)「Clear Light」などのコトバで言われているものだろう

*2:これは(デイヴィッド・ボウイもアルバム「ピンナップス」で採り上げている)リヴァプールのグループ、その名もマージーズの1966年の大ヒット曲「Sorrow」の歌い出しのフレーズをそのまま歌って引用したもの。(引用の効果やユーモアは(わたしなりに)わかるつもりですが、野暮な説明をたくさんするのがめんどーいので以下略