All You Need Is Love



Words & Music by John Lennon and Paul McCartney.
(1967年発表)





(原題直訳 「あなたがた皆さんに必要なのは愛です」)




Performed by The Beatles.


You can listen to The Beatles album, "Magical Mystery Tour".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「マジカル・ミステリー・ツアー」 (ビートルズ




And you can listen to The Beatles album, "Yellow Submarine".
名作アルバム度 ☆☆☆☆

「イエロー・サブマリン」 (ビートルズ





歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsdomain.com/2/beatles/all_you_need_is_love.html




名曲度 ☆☆☆☆☆





邦題 「愛こそはすべて」 (ビートルズ








Love, love, love,
愛、愛、愛
Love, love, love,
愛、愛、愛
Love, love, love.
ラヴさ、ラヴ、ラヴ




There's nothing you can do that can't be done.
きみができることで、できやしないことなど、何ひとつありゃしない
Nothing you can sing that can't be sung.
きみが歌えることで
歌えやしないものなど何ひとつありゃしない
Nothing you can say but you can learn how to play the game
とにかく、きみが何ひとつ言えないとしても
このゲームをどうやってやるのか
きみは学んでいくことはできるだろう
It's easy.
簡単だぜ




There's nothing you can make that can't be made.
きみにうまくやれることで、成し遂げられないことなど何もない
No one you can save that can't be saved.
きみには助けてやることができるんだ
救われない人間なんて、ひとりとしていやしないのさ
Nothing you can do but you can learn how to be in time
とにかく、きみが何ひとつできないとしても
時間をかけてどう生きていくのかを学んでいくことはできるだろう
It's easy.
簡単だよ




All you need is love,
きみに必要なのは、とにかく愛なんだ
All you need is love,
きみたちみんなに必要なのは、愛なんだ
All you need is love, love,
きみたちみんなに必要なのは、とにかく愛、愛だね
Love is all you need.
愛こそが、きみたちみんなには必要なんだ



Love, love, love,
愛、愛、愛
love, love, love,
愛、愛、愛
love, love, love.
ラヴ、ラヴ、ラヴ




All you need is love,
きみたちみんなに必要なのは、愛さ
All you need is love,
とにかく、きみに必要なのは、愛なんだ
All you need is love, love,
きみたちみんなには愛が要るんだ
Love is all you need.
愛こそは、きみたちのみんなが必要としてるもの




There's nothing you can know that isn't known.
きみが知ることができることで
知りえないものなんて何ひとつありゃしない
Nothing you can see that isn't shown.
きみに見えているもので、見えやしないないものなど何もないんだ
Nowhere you can be that isn't where you're meant to be.
きみがいられるところで、きみがいるべきじゃないとこなんてどこにもありゃしない
It's easy.
簡単なことさ




All you need is love,
きみたちみんなに必要なのは愛なのさ
All you need is love,
きみたちみんなには愛が要るんだ
All you need is love, love,
きみたちみんなに必要なのは愛、愛だよ
Love is all you need.
愛こそがきみたちみんなが必要としてるもの
All you need is love
きみたちみんなに必要なものは愛なのさ
(All together now)
(さあ、みんな一緒にぃーッ!)
All you need is love
きみたちみんなに必要なのは愛なんだ
(Everybody)
(みんなでぇーッ!)
All you need is love, love,
あなたがたみんなに必要なのは愛、愛なんだ
Love is all you need.
愛こそは、あなたがたみんなが必要としてるものなんだ








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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きょうのこの歌、ビートルズの「愛こそはすべて」All You Need Is Love は、
ここ何日かここで採りあげてきている一連の曲の極みみたいな歌と言えるでしょう。
きっと、来年のいまごろの【A Year Ago−Go!】では、
「あー、40年まえの「サマー・オヴ・ラヴ」を1年まえにやってたんですねえ」
なんてことを書いているのではないでしょうかw。
ということで、きょうのこの歌も「愛と平和」への呼び声が高かった1967年らしい歌であります。

(ということで脳内お花畑のアシッド・フラワー・パワーによるブッ飛びトンデモ訳、ならびにその珍解説なので、どうぞ、皆さま、そこは心してお読みください。後日、別途、グラマティカリー・コレクトな正規訳をあらためて掲載しますので・・・・!)


この歌については、広く間違った日本語訳が流布し、
いまだにその誤った訳の内容が多くの人々の頭で "知識" というかたちで共有されてしまっていることは、
以前からよく指摘されていることだ。


どことなく、禅の公案を思わせる、謎めいた歌詞なので、
日本盤CDの付属冊子や高価な訳詞集に収録された観点も、
(まあ、わからないでもない解釈として)容れられないこともなくはないとはけっして言えなくもなくはないこともありえなくもなくはないと主張する人も(もしかしたら)どこかにいなくもなくはないことは一概に否定できなくもなくはないこととして考慮しておくべきことだとも思わなくもなくもなくはないとも言って言えないことでもなくはないとも人は言うかもしれなくもなくはないだろう。あー。おぶらぢ、おぶらだ、なむあみだぶつ・・・・・・*1


ということで、
そのへんの問題を(ひとつ)はっきりさせておくことに役立つかもしれないのは、
(タイトルともなっているメイン・メッセージと並んで)(やはり)この歌の根幹をなすメッセージとなっており、
なおかつ(というべきか、だからこそ)歌の本体の最初に歌われている歌詞のその(構文上の)根幹をなしている次の文を示しておくのも無駄なことではないだろう。




There's nothing that can't be done.

できないことなど何もない



これがこの歌「愛こそはすべて」の(タイトルと表裏の)根幹をなすメッセージであり、
同時に実際に歌に歌われる歌詞の構文上の根幹となっている。
「できないことなど、何もない」、だから(わたしたちのそれぞれに)「愛」があれば、「できもしないことも、わたしたちにはできるのだ」、「わたしたちみんなには愛が必要なのだ」という訳だ。
これは「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」でも「ヘイ・ジュード」でも何でもいいのだが、
他のビートルズの歌の多くや、ジョンやジョージやポールやリンゴの歌の多くにも呼応し、容易く結びつくメッセージでもある。
それがこういうふうになることで謎めいたフレーズになるわけです。





There's nothing you can do that can't be done.*2

きみにできることで、できないことなど何もないのさ
(きみにはできるのだから、できないことなど何もないよ)



これは、また、次のような言葉でも言えることだ。



You can do what can't be done.

きみにはできないことだってできるのだ






明らかに、この部分が躓きの石になったこともわからなくもないのだが、
日本での誤った翻訳は、この「できないことだって、できるんだ」というメッセージを
ひとえに「There is nothing」で一気に否定してしまおうという、
(おそらく「意識」の問題も絡んでくるのだろうが)その構文の誤った把握にあることは明らかだろう。

そういう人たちに向けて(こそ)、ビートルズは歌っているわけだ、





All you need is love

オール・ユウ・ニード・イズ・ラヴ♥




と!*3




そもそも、この歌を作り、歌っているのは、
あの「イマジン」を作り、歌っているのと同じ男なのだということを
わたしたちはどうしても忘れるべきではないだろう。
その男が(ぶっちゃけ)「無理なことは無理なのさ、できやしないよ」などと歌うだろうか? 
だから、(そのお慰みに)愛が必要だとでもいうのだろうか?
そうではないだろう。
愛があってこそ、人間はその力を発揮できる。
愛があってこそ、見えているものをきちんと見ることができるわけだし、
また、人を救うこともできる。
できない人間も、それを学ぶことができる。その際においても、愛がまず原動力になる。
愛という力。
愛が判断するのだ。  Yes,I do decide.*4




ジョンは、ビートルズ解散後の1971年のインタビューで、
「平和を我等に」Give Peace A Chance *5といった曲は、あれはプロパガンダだったのではないかと質問されて、こう答えている。


「そうさ。「愛こそはすべて」だってそうだよ。ぼくは革命の芸術家なんだ。ぼくの芸術は変革に捧げられているんだ」(ジョン・レノン 1971年)







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【A Year Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)





・「ババ・オライリー」 (ザ・フー

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050808

*1:オン/オフ、オン/オフと腕立て伏せのように頭の筋肉使った方、どうもお疲れさまーず、暑いですなー。

*2:これを(「できもしないことをやろうとしたって無理さ」といった意味の日本語に訳している間違いがまかりとおっている。

*3:まあ、期せずして、どういう種類の日本人を介して(どういうレベルのいらぬ粉飾をされて)(ビートルズをはじめとする世界的なロック・ミュージックが)日本に紹介されているのかが(そこで)明らかになっているわけだが、これですら、「きみに見えているもので、見えやしないないものなど何もないんだ」Nothing you can see that isn't shown. のよい実例になるだろう。そういう日常のこういうところにこそ「オール・ユウ・ニード・イズ・ラヴ」(!)なのだという歌なのですけどがーー。愛がないと、人は(どうしても)音楽に耳傾けることなく、手持ちの知識やそこらに転がっている情報だけで音楽を処理(!)してしまいがちなものだ、これも、そういう悪しき好例の一例ですなー。まずは、まずいぜ、まずしいぜえ。と(ここでイッパツ)言っておこう。a poor side of Japan >>邪般的

*4:といっても、わたしはマハヤーナ(=大乗)的な人間ではなく、きわめて小乗的(上座部的)な人間であることはよく自覚しております。それが限界だと言えば、そうではあるが、 i am as i am, and i is someone else.っす。

*5:原題は「平和にチャンスを与えよう」というものです。http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041231#p2)とか「パワー・トゥー・ザ・ピープル」Power To The People((これは日本語にすると(早い話が)「人民に権力を!」という(よくある)スローガンなのですねー。