Every Picture Tells A Story

Words & Muic by Rod Stewart and Ron Wood.
(1971年発表)




(原題直訳 「どの写真もある物語を語るものだ」)*1




From Rod Stewart album, "Every Picture Tells A Story". *2
名作アルバム度 ☆☆☆☆

「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」 (ロッド・スチュワート




歌詞は、次のURLから
http://www.hotlyrics.net/lyrics/R/Rod_Stewart/Every_Picture_Tells_A_Story.html




名曲度 ☆





邦題 「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」 (ロッド・スチュワート








Spent some time feelin' inferior
しばらく冴えない気分で過ごしていたんだ
Standing in front of my mirror
部屋の鏡のまえに立って
Combed my hair in a thousand ways
いく通りにも髪を梳かしてみたけれど
But I came out looking just the same
でも、結果はいつもと同じ見てくれのおれだった




Daddy said,
親父に言われたよ
"Son, you better see the world
「せがれよ、おまえ、世界を見てくるといい
I wouldn't blame you if you wanted to leave
家に帰らなくても、わしは文句を言わんぞ
But remember one thing
だが、ひとつだけよーく覚えておけ
Don't lose your head to a woman that'll spend your bread"
女にわれを忘れるんじゃないぞ、カネをつぎ込むことになるぞ」
So I got out
そういうわけで、おれは家を出て来た




Paris was a place you could hide away
パリはひっそり暮らすにはいいとこだった
If you felt you didn't fit in
まわりとうまく馴染めないやつにはな。
French police wouldn't give me no peace
フランスの警察が
おれには静かな思いをさせたくなかったんだな
They claimed I was a nasty person
やつら、このおれが卑劣な人間だと言い立てやがった
Down along the Left Bank minding my own
セーヌ左岸沿いで勝手気ままにやることも
Was knocked down by a human stampede
大勢に踏み込まれておじゃんとなった
Got arrested for inciting a peacful riot
平和的な騒乱を引き起こしたことで逮捕されたんだ*3
When all I wanted was a cup of tea
おれは、とにかく、お茶を一杯飲みたかっただけなのに
I was accused
おれは起訴されて
I moved on
出国したのさ




Down in Rome I wasn't getting enough
ローマに来たけど、おれには物足りなかったぜ
Of the things that keeps a young man alive
若い男を溌剌とさせておいてくれるようなものがどうにもな
My body stunk but I kept my funk
おれの体はムンムンしてたが、おれはずっと弱気だった
At a time when I was right out of luck
すっかりツキに見放された時点で
Getting desperate indeed I was
絶望的になってきた、どう見てもおれは
Looking like a tourist attraction
まるで観光名物みたいになってたんだ*4
Oh my dear I better get out of here
あゝ、ホント、おれはこっから出てったほうがいいようだな
'fore the Vatican don't give no sanction
ヴァチカンのお呼びがかからないうちにな
I wasn't ready for that, no no
おれにはそんなつもりはないからね、ないよ、ないよ




I moved right out east yeah!
おれは、はるばる東洋までやって来た、イェーッ!
On the Peking ferry I was feeling merry
北京のフェリーに乗って、おれは浮かれた気分だった
Sailing on my way back here
ここまで戻ってくる船の中で
I fell in love with a slit eyed lady
おれは目尻の吊り上がった女と恋におちた
By the light of an eastern moon
東洋の月の光の下でだ
Shangai Lil never used the pill
その上海リルは絶対にピルを使わなかった*5
She claimed that it just ain't natural
そんなのは自然に逆らうことだってえのが彼女の言い分
She took me up on deck and bit my neck
おれをデッキに連れ出すと
彼女、おれの首に噛みついた
Oh people I was glad I found her
おゝ、皆さん、彼女に出会えて、おれは嬉しかったぜ
Oh yeah I was glad I found her
おゝ、そうさ、おいら、彼女に出会えて嬉しかったぜ




I firmly believed
おれは強く思ってたんだ
That I didn't need anyone but me
自分はこのおれ以外の何者も必要としてないんだと
I sincerely thought I was so complete
おれは真剣に自分は完璧だと思ってたんだ
Look how wrong you can be
人間、どれだけ間違うものだかわかったぜ




The women I've known I wouldn't let tie my shoe
おれが知ってた女たちには、おれは自分の靴紐なんかを結ばせなかった
They wouldn't give you the time of day
あいつらはおれに昼の時間は割いてくれなかった
But the slit eyed lady knocked me off my feet
ところが、そのキツネ目のレディにおれは足下からブッ飛んでしまったね
God I was glad I found her
神様、おれは彼女を見つけたってことが嬉しかったぜ
And if they had the words I could tell to you
そして、もしも、世の中におれがあんたたちに向かって言ってやれる言葉があるなら
To help you on the way down the road
あんたたちの道ゆきの役に立つようにだ
I couldn't quote you no Dickens, Shelley or Keats
おれはディケンズだのシェリーだのキーツだのの引用なんかはできないね
'cause it's all been said before
だって、そんなの全部まえに言われたことだもんな*6
Make the best out of the bad, just laugh it off
最悪から最高を引き出せ、なんてお笑いだぜ
You didn't have to come here anyway
どっちにしろ、あんたたちはここまで来ることはなかったんだ
So remember, every picture tells a story, don't it
だから、覚えておきな
どんな写真も何かの話を物語っているものなんだ、そうじゃないか?*7




Every picture tells a story, story
どんな写真も何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな
Every picture tells a story, story
どんな写真も何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな
Every picture tells a story, story
どんな絵だって何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな
Every picture tells a story, story
どんな絵だって何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな
Every picture tells a story, story
どんな写真も何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな
Every picture tells a story, story
どんな写真も何かの話を物語ってるものなさのさ、お話をな







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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【A Year Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)



去年のいまごろは(おとといあたりから)しばらく "革命の夏" をやっていたのですねー。




・「フォー・ホワット」 (バッファーロー・スプリングフィールド

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050801

*1:これは十代のロッドのけっこう自伝的な歌。若き日のロッドは(放浪のフォーク・シンガー、ウディ・ガスリーに憧れてギターを抱えて何度も家出を繰り返し放浪したというボブ・ディランの若き日の記事を読んで、すっかりあてられ、感動してしまい、自分でもそれをやって)ギター片手にパリに行き、路上でトラブってパリ警察の世話になり、強制送還されてしまい、「いまだにそのカネは払ってない」(本人談)とのこと。ペキンまで言ったというのは、おそらくフィクションだろう、キツネ目の東洋の美女の話は十分にありうることだとしてもwink

*2:ロッド・スチュワート25歳のときのソロでの第3作目のアルバム。前作の「ガソリン・アレイ」に比べるとやや聴き劣りはするものの、確実に彼の出世作となったアルバム。ドカーンと世界レベルのシンガーになったのはこのアルバムからだという。それにしても、この頃のロッドは、いかにもロック!という、えも言われぬ感じがしてチョーよいですなー。いまのロッドさんはちょっと戦略的になりすぎちゃって、入場料高いですよ。まあ、そっちに行くしかないような種類の才能とビジネスをしてきましたからねー。(同じ他人の歌を歌うのでも)(クイーンとかを引き受けちゃった)ポール・ロジャーズさんなんかと比べると、きちんと「仕事」と言えることをしてるし、それは長くお金にもなりそうだし、いずれはもっと評価もされるだろうし、遙かにいい暮らしをしてるようだし、メンタルにも幸せなんだろうと思いまうす。信頼できるいいスタッフにかなりの程度を任せているんだなあというのが見えてきます。

*3:長い髪で街路でギターを弾いて乞食まがいの真似をすることも、悪名高きパリ市警にはこの「peacful riot平和的な騒乱(穏やかな暴動)」を煽動したことになるわけです。

*4:・・・・ほら、見てごらんなさい、ギター弾いて歌ってるあの髪の長いの、アメリカ人かしらねえ、あれがビート族っていうのよ、最近じゃヒッピーっていうらしいわよん、とかネw、ということだと理解したのだが

*5:ぬ、ぬぁんてクダラン韻を踏んでるんだァ〜、こりゃあロック史上最悪の韻だぜいw、ロッド氏よー

*6:これはわたしは直感的にわかるのだが(とゆーか、感じるのだが)、これは(ロッドが20歳のときに発表された)ディラン23歳のときの名作アルバム「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」のライナーノーツとして掲載されたディラン自身の手になる比較的長文の詩的エッセイの一節「....i would not want t' be bach. mozart. tolstoy. joe hill. gertrude stein or james dean / they are all dead. the Great books've been written. the Great sayings have all been said / I am about t' sketch You a picture of what goes on around here sometimes. though i don't understand too well myself what's really happening. i do know that we're all gonna die someday an' that no death has ever stop the world.....」がロッドのハートをえぐっての転用だろう。かりに日本語にしてみるなら、それは「・・・ぼくはばバッハになろうというのではない。モーツァルトでも。トルストイでも。ジョー・ヒルでも。ガートルード・スタインでも。はたまたジェームズ・ディーンにもなるつもりもない/彼らはみんな死んだ人たちだ。偉大なる書物は書かれてしまっている。偉大なる言葉は言われてしまっている/ぼくはきみにときどき本当にここで起こっていることを絵に描いてスケッチしてあげるつもりでいる。でも、何が本当に起こっているのか自分でもそんなによくはわからないのだけれど。ぼくは、ぼくたちがいつの日にか死んでしまうことはよく知っている。そして、いかなる死もこれまでにこの世界を止めてしまったことがないことも・・・・・」となる。この時期のロッドは、最初のアルバム以来、アルバム発表ごとに毎回1曲ディランのレパートリーを収録していたほどのディラン教徒で、きょうのこの歌をタイトル・トラックとしたアルバムでも「トゥモロウ・イズ・ア・ロングタイム」という地味な曲を採りあげている。http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051211

*7:ようーするに絵を見りゃ、ある程度のことはわかるものだ、ということだろうか。このスタンザは、どうも延々と中国の諺「A Picture's Worth a Thousand Words」(百聞は一見にしかず)をもとにして、何とかかそれをと、こねくりまわしているように(わたしには)思えてならないのですが・・・・・そんなにアタマが器用なヒトではないか、ロッドさんもロンさんも。