Sloop John B
Words & Music by unknown, a traditional song.
(1966年発表)*1
(原題直訳 「帆船ジョンB号」)*2
Performed by The Beach Boys.
You can listen to The Beach Boys album, "Pet Sounds".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆
「ペット・サウンズ」 (ビーチボーイズ)
And you can listen to The Kingston Trio, "The Kingston Trio".
名作アルバム度 ☆☆☆☆
(キングストン・トリオ)
Also you can listen to The Weavers Box Set compilation,
"The Best of the Weavers; Wasn't That a Time?".
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆
(ウィヴァーズ)
Also you can listen to The Weavers live album,
"The Town Hall Concerts of 1951/1952".
名作アルバム度 ☆☆☆☆
(ウィーヴァーズ)
歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsdomain.com/2/beach_boys/sloop_john_b.html
名曲度 ☆☆☆
We come on the sloop John B
おれたちゃジョンB号って帆船でやって来た
My grandfather and me
うちの爺さまとおいらは
Around Nassau town we did roam
ナッソーの町の界隈をほっつき歩いて
Drinking all night
一晩中、酒をかっくらって
Got into a fight
喧嘩を買って出たりした
Well I feel so broke up
そうよ、えれえクタクタな気分でよ
I want to go home
おいらはもう家に帰りたいぜい
So hoist up the John B's sail
さあ、ジョンB号の帆を上げろ
See how the mainsail sets
主帆の具合はどんなか見てくれ
Call for the Captain ashore
陸の船長を呼んで来てくれ
Let me go home, let me go home
おれを家に帰らせてくれ、おいらを家に帰してくれ
I wanna go home, yeah yeah
おれは家に帰りたいんだ、あゝ、そうだとも
Well I feel so broke up
まったく、おいらはすっかりヘロヘロな気分だぜ
I wanna go home
おれは家に帰りたいんだ
The first mate he got drunk
最初に会ったやつが酔っ払いやがって
And broke in the Cap'n's trunk
そんで、船長の部屋に押し入っちまったんだ
The constable had to come and take him away
オマワリが呼ばれて来て、ヤツは連れて行かれちまった
Sheriff John Stone
保安官のジョン・ストーン
Why don't you leave me alone, yeah yeah
なんで、おれに用があるのさ、なあ、そうだろ
Well I feel so broke up
ホントに、おれはひどくボロボロな気分だぜ
I wanna go home
おいらは家に帰りてえんだ
So hoist up the John B's sail
だから、ジョンB号の帆を上げろ
See how the mainsail sets
主帆の具合は大丈夫か
Call for the Captain ashore
陸の船長に頼んでくれよ
Let me go home, let me go home
おいらを家に帰してくれって
おいらを家に帰らせちくれよー
I wanna go home, let me go home
おれは帰りたいんだ、家に帰らせてくれ
Why don't you let me go home
なんで、おまえら
このおれを帰してくれないのさ
(Hoist up the John B's sail)
(ジョンB号の帆を上げろ)
Hoist up the John B
ジョンB号の帆を上げるんだ
I feel so broke up I wanna go home
おれはすっかりズタズタな気分だぜ
Let me go home
おいらを家に帰らせちくれい
The poor cook he caught the fits
気の毒なコックは癇癪を起こして
And threw away all my grits
おいらの荒挽きした穀物を全部
ほっぽり投げやがった
And then he took and he ate up all of my corn
それから手にとると、あの野郎
おれのトウモロコシを全部、たいらげやがったぜ
Let me go home
家に帰らせちくれ
Why don't they let me go home
なんで、あいつら、おれのことを
家に帰らせてくれねえわけ?
This is the worst trip I've ever been on
こいつは
おれがのった中でも、最悪の航海だぜ
So hoist up the John B's sail
さあ、ジョンB号の帆を上げろ
See how the mainsail sets
主帆の具合はどうか見てくれ
Call for the Captain ashore
陸の船長を連れて来るんだ
Let me go home, let me go home
家に帰らせてくれよ、おれを家に帰らせちくれ
I wanna go home, let me go home
おいら、家に帰りたいんだ
帰らせてくれよ、家に
Why don't you let me go home
なんで、おまえら
おれのことを家に帰してくれないんだ
Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞
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海は、たしかに「隔たり」ではあるけれども、
だからこそ、同時に、それはまた「つながり」をも取り結ぶものとなる。
すなわち、「交=通」の場としての海路だ。
隔たりにおいて、つながること、
それは(マルクスの言う広義のコミュニケーションとしての)「交=通」verkehrsverhaltnttel ということでもある。
話の順序が逆になってしまったが、
きょうのこの歌の原曲の題名は「Wreck Of The John B」(ジョンB号の難破)というのだそうだが、
だとしたら、歌の主人公が一生懸命帆を上げているこの「帆船ジョンB号」は、
なるほど、いつまでたっても出帆とはあいならぬわけである。
(・・・・座礁でもしたのだろうか)
船なしには、海は、またしても隔たりとなる。
なるほど、Let me go home というのは、実に彼の叫びであったのだ。
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【A Year Ago−Go!】
(1年前のエントリーを Playback♪)
・「悲しき雨音」 (カスケーズ)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050623
*1:大西洋の両岸をはじめ世界的なヒットとなったビーチボーイズのヴァージョンは、当時の彼らのステージユニフォームだったストライプのシャツと同様にキングストン・トリオからの流用といえるだろう。ビーチボーイズではアル・ジャディーンが大ファンだったというキングストン・トリオだが、そのキングストン・トリオのヴァージョンは、1958年発表の彼らのファーストの1曲として発表されたものだが、これは(若き日のピート・シーガーがヴォーカルとバンジョーで在籍していた)ウィーヴァーズの1951年発表の「The John B Sails」(「ジョンB号は行く」)をベースにしたもので、ウィーヴァーズは、これをアメリカの有名な詩人カール・サンドバーグが1927年に編纂・刊行した「The American Songbag」という書物にあった「Wreck Of The 'John B.'」(「ジョンB号の難破」)の項に彼が記録したかたちの歌詞に忠実に歌ったもだという。スタジオ録音によるウィーヴァーズのこの曲を聴くと、彼らにはひじょうに珍しく途中にホーン・セクションが登場してくるなど、原曲のバハマ海域の民謡にあったというカリプソ風味をうまく表したすてきなアレンジによる録音になっている。
*2:「スループ」というのは(詳しくはわからないが)(どうも要するに)1本マストに縦の帆を張った帆船のことを言うようだ。