Nantucket Sleighride




Words & Music by Felix Pappalardi and Gail Collins Pappalardi.*1
(1971年発表)





(原題直訳 「ナンタケットのおこぼれあやかり」)*2





From Mountain album, "Nantucket Sleighride".
名作アルバム度 ☆☆☆

「ナンタケット・スレイライド」 (マウンテン)




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricskeeper.com/mountain-lyrics/221565-nantucket_sleighride_for_owen_coffin-lyrics.htm




名曲度 ☆☆☆





邦題 「ナンタケット・スレイライド」 (マウンテン)







Goodbye, little Robin-Marie,
さよなら、可愛いロビン=マリー
Don't try, followin' me.
だめだよ、ついて来ようとしちゃ
Don't cry, little Robin-Marie,
泣くんじゃないよ、可愛いロビン=マリー
'Cause you know, I'm comin' home soon.
だって、きみもわかってるだろ
ぼくはすぐに戻って来るのだから




My ship's, leavin' on three year tour,
ぼくの船は3年の旅に出た
Next tide, will take us from shore.
次の潮の流れが
ほくらを海辺から引き離してしまうだろう
Wind-laced, gather in sail and spray,
帆に集まる風を編むように、飛沫を上げて
On a search, for the mighty sperm whale.
猛々しき抹香鯨を探し求めるこの航海




Fly your willow branches,
おまえのその悲しみを空高く振り払え
Wrap your body 'round my soul,
きみのそのからだでぼくの魂をくるんでおくれ
Lay down your reeds an' drums on my soft sheets,
ぼくの柔らかなシーツにおまえの笛と太鼓*3をひろげるのだ
There are years behind us reaching,
ぼくたちの背後へと迫り来る年月
To the place where hearts are beating,
ふたりの心臓がこうして鼓動しているその場所へと
And I know you're the last true love I'll ever meet.
そう、ぼくにはわかるのだ
この先、誰と出会おうと
きみこそが、ぼくの最後の、真心からの愛する人なのだと
And I know you're the last true love I'll ever meet.
そう、ぼくにはわかるのだ
この先、誰に会おうと
きみこそが、ぼくの最後の真心からの愛する人なのだと




Starbuck's, sharpenin' his harpoon,
スターバックがいる、銛を研ぎ澄ましているぜ*4
Black man's, playin' his tune,
黒人がいる、自作の曲を奏でているぜ*5
An old salt's, sleepin' his watch away,
手だれた水夫がいる、見張り番をしながら居眠りこいてやがる*6
He'll be drunk again, before noon.
あの野郎、正午まえにはまた飲んだくれてしまうだろう




Three years, sailin' on bended knee,
3年間、おとなしく船に乗り
We found, no whales in the sea,
ぼくらは海でまるっきり鯨を見つけられなかった
Don't cry, little Robin-Marie,
泣くなよ、可愛いロビン=マリー
'Cause we'll be, in sight of land soon.
だって、もうすぐ、ぼくらは
陸が見えるところまでやって来るのだから




Fly your willow branches,
おまえのその悲しみを空高く振り払え
Wrap your body 'round my soul,
きみのそのからだでぼくの魂をくるんでおくれ
Lay down your reeds an' drums on my soft sheets,
ぼくの柔らかなシーツにおまえの笛と太鼓をひろげるのだ
There are years behind us reaching,
ぼくたちの背後へと迫り来る年月
To the place where hearts are beating,
ふたりの心臓がこうして鼓動しているその場所へと
And I know you're the last true love I'll ever meet.
そう、ぼくにはわかるのだ
この先、誰に出会おうと
きみこそが、ぼくが最後に真に愛する人なのだと
And I know you're the last true love I'll ever meet.
そう、ぼくにはわかるのだ
この先、誰に会おうと
きみこそが、ぼくの最後の心の恋人なのだ






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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「海」はまた豊かな富の源でもある。
人は古くから海で漁る(ルビ:すなどる、と読んでネ(あさら、ないで))




ところで6月18日のエントリーでここでの掲載曲が通算で700曲となったことをお知らせしましたが、
ちょっとここで600曲目から700曲目にいたるこれまでの選曲のその経緯を軽く振り返ってみるといたしましょう。

まず、600曲目は、ことしの3月19日付のドノヴァンの「西海岸で待ってるスーザンに」でした。これはその前日のシュレルズの不朽の名作「ソルジャー・ボーイ」を受けてのものでしたが、ちょうどその時期は(それ以前の流れを受けて)「戦争」や「軍隊」を扱った歌をとりあげていました。そして、この流れは、そのままその翌日の3月20日付けのボビー・ヴィントンのやはり不滅の名曲「ミスター・ロンリー」の兵役生活へとつづき、その後、「反戦」や「厭戦」、さらにはローラ・ニーロの「愛国」や「憂国」の歌に至り、3月29日のウディ・ガスリーの名作「わが祖国」、そして、その翌日のブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」をもって、流れは「アメリカ」をテーマにした歌に移行して、チャック・ベリーの「スイート・リトル・ロックンラーラー」やローリングストーンズの歌う「ルート66」などアメリカ各地を旅する歌を経て、「カンザスシティ」など各地のご当地ソングとして、主に南部諸州の歌がつづき、やがてビートルズの歌に乗って「♪マイアミからBOACで」ロシアに渡り、冷戦時代の名残をとどめたスティングの「ロシアンズ」やマット・モンローが歌う「007シリーズ」の主題歌「ロシアから愛を込めて」など(しばし、ジェームズ・ボンド映画の主題歌を聴きながら、ジョニー・リヴァーズの「秘密諜報員」ともども)スパイを気取って、やがてルー・リードの「ベルリン」の「壁」に到着、アルバム全曲紹介という長期(?)滞在の後、ボウイやピストルズと「ベルリンの壁」を観光した後、「ジョンとヨーコのバラード」で彼らのハニムーンにつき合ってヨーロッパをうろついた後、パリに飛び、さらにビーチボーイズの「オランダ」の「セイル・オン・セイラー」とボウイが英語で歌うジャック・ブレルのシャンソンの名作「アムステルダム」の港から、海に出て、広大なる「大洋」や「船」の歌を取り上げているいまこの現在に至っているといったところが、最近のこの100曲のあら筋、ないしはあらまし(the story so far) といったところでしょう。現在、こうした読み物や、これまでの掲載曲の多角的な全曲索引(例えば、タイトル・アルファベット順はもちろん、アーチスト別、テーマ(キーワード)別、発表年代順など)を掲載したハンドブック風の非電子ミニマガジンの第1号を制作中ですので、どうぞよろしく。

ということで、とりあえず800曲目に向けて、
どうぞ、ご一緒に Sail on,Sailors!






ところでこのblogの貧弱な検索装置ですが、
なぜか英語半角の「&」には反応しません、英語半角で「and」と入力してください。
つまり、「Crosby, Stills, Nash & Young」 でなく
「Crosby, Stills, Nash And Young」といった具合です。
しかし、全角で「サイモン&ガーファンクル」は大丈夫です。



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【A Year Ago−Go!】




(1年前のエントリーを Playback♪)



・「6月の雨の日」 (キンクス

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050622

*1:このふたりはご夫婦でした。しかし、1983年に妻は夫を射殺してしまいました。まさにロックンロールのバビロンというべき大スキャンダルでありました。

*2:ナンタケットは、アメリカのマサチューセッツ州の沖合いにある島で、長くアメリカ最大の捕鯨基地として栄えていた。「Sleighride」というのは文字どおり受けとれば「ソリで行く」ということになるだろうが、慣用的に「他人の幸運にあやかる」といった意味があり、「捕鯨」という巨大プロジェクトの一端を水夫として担うことでその分け前を得ること運指したタイトルになっている。まあ、大自然たる豊饒なる海のおこぼれをちょうだいするというのが漁業と言えるのかもしれません。

*3:肺と心臓のこと、つまり、生命、生きていること。

*4:スターバックは、この歌の背景になっていると思われるハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」の登場人物で沈着冷静な信頼に足るキャラクター。一般に「ナンタケット」と言えば、人はまず「捕鯨」を思い浮かべ、「捕鯨」と言えばまたメルヴィルの「白鯨」を思い浮かべることだろう。まあ、そのあたりは、同じ地面の上に暮らし、同じ言葉を喋る人たちの(いわゆる)文化(=カルチャー=教養)といったものだろう。余談になるが、レッド・ツェッペリンの2枚目のアルバムの中のインストゥルメンタル・ナンバー「モビィ・ディック」は、この「白鯨」に登場する巨大なその白い鯨の名前をそのタイトルにした曲だ。

*5:同じく「白鯨」の登場人物の銛打ちのタシュテゴやフェデラーを下敷きにした人物を連想させる。

*6:この水夫もまた「白鯨」の登場人物でちゃらんぽらんなスタッブを思わせる。