Amsterdam

Words & Music by Jacques Brel and Mort Schumann.
(1973年発表)*1






(原題直訳 「アムステルダム」)





From David Bowie album, "Pin Ups".*2


Also you can listen to the radio studio live on the album,
"Bowie at Beeb: Best of BBC Radio 68-72".
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆

「BBCセッションズ」 (デヴィッド・ボウイ


Also you can listen to Scott Walker album,
"Scott Walker Sings Jacques Brel".
名作アルバム度 ☆☆☆

スコット・ウォーカー



歌詞は、次のURLから
http://www.elyrics4u.com/a/amsterdam_david_bowie.htm




名曲度 ☆☆*3





邦題 「アムステルダム」 (デイヴィッド・ボウイ)







In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町
There's a sailor who sings
水夫がひとり歌を歌う
Of the dreams that he brings
From the wide open sea
歌うのは
彼が広大なる大海原から持ち帰った夢
In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町で
There's a sailor who sleeps
水夫がひとり眠りこける
While the river bank weeps
To the old Willow tree
老いたる柳の木に向けて
河岸が泣きすさむのをよそに




In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町で
There's a sailor who dies
水夫がひとり野垂れ死ぬ
Full of beer,
ビールでいっぱいになった腹をして
Full of cries In a drunken town fight
酔っ払った町の喧嘩で精一杯喚きまくって
In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町
There's a sailor who's born
水夫がひとり生まれ落ちる
On a hot muggy morn by the dawn's early light
蒸し暑い朝の、夜明けまじかの早い光に




In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町
Where the sailors all meet
水夫たちが揃って顔を会わせるところで
There's a sailor who eats
ひとりの水夫が食うものは
Only fish heads and tails
魚の頭と尾っぽだけ
And he'll show you his teeth
そして、そいつはあんたに向かって怒り出す
That have rotted too soon
いまにも腐ってしまいそうな歯をむいて
That can haul up the sails
That can swallow the moon
その剣幕が
あの月を覆い尽くすほどの帆を上げるのだ




And he yells to the cook
そして、そいつがコックに向かって叫ぶ
With his arms open wide
両腕を大きく広げて
"Hey, bring me more fish
「お−い、おれにもっと魚をよこせや
Throw it down by my side"
おれのほうに放り投げてくれ」と
And he wants so to belch
そう、彼はそうまくしたてたかったが
But he's too full to try
しかし、腹が膨れすぎていてできないので
So he stands up and laughs
彼は立ち上がると笑い
And he zips up his fly
ズボンのファスナーを上げるのだ




In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町で
You can see sailors dance
水夫たちの踊る姿を見るだろう
Paunches bursting their pants
腹が膨れてズボンも張り裂け
Grinding women to porch
女たちをポーチまで押しまくる
They've forgotten the tune
音楽なんぞはもうやつらの耳には入らない
That their whiskey voice croaked
ウィスキーでやられたしゃがれた声が
Splitting the night
夜をつんざくほどの
With the roar of their jokes
大声で喚きたてる彼らのジョーク
And they turn and they dance
そして、彼らはまわり、彼らは踊る
And they laugh and they lust
そして、彼らは笑いころげて、欲情する
Till the rancid sound of the accordion bursts
アコーディオンのあのねとつくような響きが
耐えられなくなるほどに
And then out of the night
そして、やがて宵闇の中
With their pride in their pants
パンツの中の誇りとともに
And the sluts that they tow
そう、彼らは娼婦たちの手を引くのだ
Underneath the street lamp
街燈の下で




In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町
There's a sailor who drinks
水夫がひとり酒を飲む
And he drinks and he drinks
そう、飲んで、また、飲み
And he drinks once again
またまた飲んで
He'll drink to the health
彼は健康を祝して飲むだろう
Of the whores of Amsterdam
アムステルダムの娼婦たちのだ
Who've given their bodies
そのからだを
To a thousand other men
千人からのよその男たちに与えてきた女たち
Yeah, they've bargained their virtue
そうなのだ、操を売りに出した女たち
Their goodness all gone
あの女らの徳など、ことごとく消え去った
For a few dirty coins
ほんの数枚の薄汚れた硬貨と引き換えに
When he just can't go on
男はもうそれ以上飲めなくなると
Throws his nose to the sky
その鼻を空に向け
Aims it up above
はるか上空へと狙いをつけて
And he pisses
そして、彼は小便を発射する
Like I cry on the unfaithful love
不実の愛に泣くぼくのように




In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町にて
In the port of Amsterdam
アムステルダムの港町にて






Translated into Japanese tonight by komasafarina.
*4






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(・・・ちょっとジャック・プレヴェールの詩みたいな感じで訳そうとしたのですが・・・・)





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【A Year Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)



・「悲しき天使」 (メリー・ホプキン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050531

*1:デイヴィッド・ボウイ(とミック・ロンソンの)による1960年代前半のイギリスのヒット曲のカバーを集めたアルバム「ピンナップ」からシングルカットされた「Sorrow」(邦題「愛の悲しみ」)のB面として発表された(フランスで活躍したベルギー出身のシャンソン歌手)ジャック・ブレルの名作のカバーだが、フランスではこちらがA面として発売されたという。レコーディングそのものは1971年の「ジギー・スターダスト」のセッションのさなかに行われたというが、もしかしたら、この曲があのプロットの中に組み込まれていたことも考えられるのかもしれない。ボウイはこの曲が好きらしく、1969年あたりの時期からレパートリーとして取り上げ、何度もステージで披露してきてるというが、リンゼイ・ケンプのもとでパントマイムのレッスンを受けていたりしたことなどを考え合わせると、そんなボウイのステージングを勝手に想像してしまう歌といえるだろう。

*2:アルバムの正規収録曲としてでなく、同CDのボーナストラックとして収録されているケースが多い。

*3:評価はボウイのトラックとしてのもの。

*4:原曲はフランス語だが、原曲との対照がまだなので、一部、意味が限定しきれていないところが(そのまま)(こころもとないままに訳されているが)その原詞と英詞によってそのあたりが絞られ、いずれ改めるべきところがハッキリしてくることになるかもしれない。ここに掲載のすべての曲と同様にこの歌もいまだ決定版というわけではない。すべては「公開作業中」ということとして、どうぞXQZ me ということでなにとぞあしからずぅ