Early In The Morning

Words & Music by Paul Stookey.
(1962年発表)



(原題直訳 「朝早くに」)





From Peter, Paul & Mary album "Peter, Paul And Mary".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「ピーター・ポール&マリー」 (ピーター・ポール&マリー)




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsdownload.com/peter-paul-and-mary-early-in-the-morning-lyrics.html




名曲度 ☆☆



邦題 「アーリー・イン・ザ・モーニング」*1 (ピーター・ポール&マリー)







Well early in the morning,
そう、朝早く
About the break of day,
夜が明けようとするころに
I ask the Lord,
わたしは主にお願いするのです
"Help me find the way!"
「道を見い出すよう、わたしをお助けください」と
Help me find the way to the promised land
約束の地へと至る道を見い出せるよう
わたしをお助けください
This lonely body needs a helping hand
よるべないこの躯(からだ)は救いの手を必要としています
I ask the Lord to help me please find the way.
どうか道を見い出せるよう
わたしをお助けくださいと
主にお願いするのです




When the new day's a dawning,
新しい日が明けるとき
I bow my head in prayer.
わたしは祈りのうちに頭(こうべ)を垂れる
I pray to the Lord,
主に向けて、わたしは祈るのです
"Won't you lead me there?"
「どうか、わたしをその地へとお導きくださりますように」と
Won't you guide me safely to the Golden Stair?
無事にわたしをあの金の階梯(きざはし)へとお導きくださいますよう
Won't you let this body your burden share?
どうか、この躯に主の重荷をお分かちくださいますよう
I pray to the Lord,
わたしは主に向けて祈るのです
"Won't you lead me please, lead me there?"
「どうか、お導きください
わたしをかの地へとお導きくださいますように」と




When the judgment comes
裁きが下り
To find the world in shame
この世界が恥辱のうちにあると見て
When the trumpet blows
喇叭が鳴り響くとき
Won't you call my name?
どうかわたしの名前をお呼びくださいますよう
When the thunder rolls
雷鳴が轟き
And the heavens rain
そして天が雨となって降り落ちるとき
When the sun turns black,
太陽が暗黒と化し
Never shine again
二度と輝くことがなくなり
When the trumpet blows,
喇叭が鳴り響くとき
Won't you call me please,
どうか
わたしのことをお呼びくださるよう
お願いします
Call my name!
わたしの名前を!







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞





∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮





キリスト教で言う(いわゆる)「最後の審判」という(うふふ)(仕掛けられた)オブセッションの歌だろう。
世界の終末の日に(キリストが?)(これまで地上に生まれ死んでいった過去の累々たる全人類もひっくるめて)人類の罪悪を断罪する。
(その際)神を信じて神の教えにしたがった者は(主に?)(その名を呼ばれて)永遠の生が与えられ(黄金の階梯をのぼって?)天国へ行く。そうでなかった者は永遠の死に落とされる。という(キリスト教圏域=キリスト教権力圏*2においてセットされた「虚構」(しかけ)(ぶっちゃけ「呪い」ともいえるかも?)のことで、ミケランジェロによる(シスチナ礼拝堂にある)「最後の審判」は、その想像図によるプロパガンダの役割を「教会」側が期待したものだろう。*3
こういう(「最後の審判」といった)考え方はあらゆること、人類生活のあらゆる方面に波及し、そのコピー・モデルは人々の頭の中で日々再生産され、(恨み、怨み、妬み、嫉み、僻みなどにもとづく「報復感情」(例えば「地獄に落ちろ」とか「いつか天罰が下る」などの物言いに鳴り響くもの)への期待感を醸し出し、そこに「神」をも巻き込んで(もしかしたら)「ルサンチマン」と総称される感情を形成し)、それをもって(ひとつの)「救い」(あるいは救いへの期待(も十分に救いにはなるだろう))として日々を生きている人間がけっして少なくはないのは誰もが知るとおりである。
というか(そこらへんにもウヨウヨいるわけですが)すでにそれは長くひとつの大衆感情となっているのかもしれない*4
Hope you are not one of them.

というのが、きょうのこの歌「アーリー・イン・ザ・モーニング」のバックの(いささか描き込みすぎた)書割だ。
最後の審判のその日を「doomsday」(=終末の日)、
その日、読み上げられる(救われる者の)名前を記した(合格者リストのような)本を「Doomsday Book」といい、ロックにもよく登場する言葉だ。
(ことに地獄のヘヴィメタさんたちの(どうも)お好きな言葉のようですなーw。)*5


たとえ、名前を呼ばれても、わたしならゆっくりと死んでいたいと思うだろうな。
最後の日なんていりません。いつも途中の永遠なる途上なのです。*6



(いやー、日付上2月23日とはいえ)
「お雛祭り」の日にこんな不粋を言うわたくしめの野暮で不徳な8デーゲーム差。



それにしても  ↓↓↓↓↓↓↓↓↓
きょうの【A Year Ago−Go!】の人の世のスケッチ、
ちょっと覗いて見てください。(ベルリンの天使になってwink

        ↓↓↓↓↓↓↓↓↓



∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮




【A Year Ago−Go!】



(1年前のエントリーを Playback♪)




・「キャロラインのはなし(1)」 (ルー・リード


・「キャロラインのはなし(2)」 (ルー・リード

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050223

*1:ピーター・ポール&マリーのデビュー・アルバムの冒頭の1曲。このアルバムからは「レモン・ツリー」「天使のハンマー」の2曲がヒットして名曲にその名を連ねるようになっている。

*2:「圏=域」における「権力」構成はつねに注目するとよいだろう。そして「圏域」を(あるいは「圏域」の)(その)「権力圏」という視点から見てみること。(ようするに)(ときに)「圏=域」は「権力=域」(すなわち「権=域」であるというダジャレが言いたかったのでへすす de Jesus (デヘススと読むのでへすす)すんまへん。

*3:しかし、ミケランジェロのそれは「最後の審判」という一大強迫観念(とその全体像を)を(その天才が)かくも壮麗に視覚化してくれることで、その恐怖と不安をかくも安らかに軽減してくれたのかもしれない。そう思うと、あらゆる教会音楽、教会美術、(「聖書」をはじめとする)教会文学など、教会芸術の全般が、いや、つまるところは教会そのものが「恐怖」を軽減する安らぎのしかけとしてあったことが見えてくる。しかし(だねえ、きみィ)、(フィジカルにもメンタルにも)人を恐怖で支配してはならぬ。とゆーよーに、あらためてここでわたしが教えておくとするぜい。恐怖や不安で人を支配し動かそうとしてはならない。ってかヤダ。

*4:その意味ではそうでない人間でさえ、その対象となるなどして、けっしてそれを免れることはできない。人類はまだまだ久しくこの程度である(というかたちにとどまっている)。この「とどまり」に「とどめ」を差すand/or指すand/or刺すand/or射す、kiss kiss bang bang あるいは挿したのが1950年代中期から1980年代中頃までの環北大西洋英語圏のロックだろう(というのがわたしの観点)。それは(すでに先行者として)ブルースが指し示していた、より豊かな地平であり、方向だった。そして、ブルースはけっして(そうした)「とどまり」に悲嘆し埋没するばかりのものではなかったのだ(とひとつの先入観からの呪縛や偏見を解いておきたい。)また、ロックがそうした「とどまり」に「とどめ」を差し、「とどまり」(という停滞)を超えようとしたことは、「ウッドストック」に代表される1960年代末から1970年代初めの「祭典」に、また「ライヴ・エイド」などに代表される1980年代中期以降の危機や弱者への「救済」に見てとることができるだろう。という歴史への眼差し( は、いかが?)。

*5:ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどが出ていたという当時のニューヨークにあったクラブ「The Dome」の店名になっている「dome」も(スペルは違うが(呪い)とうか意味は同じ)この「doom」のこと。

*6:それはそれでひとつ考え方を誤ると大変な地獄となるだろう。