The Christian Life

Words & Music by Charlie Louvin and Ira Louvin.
(1968年発表)*1


(原題直訳 「キリスト教徒の暮らし」)



From The Byrds album, "Sweetheart Of The Rodeo". *2
名作アルバム度 ☆☆☆

「ロデオの恋人」 (バーズ)



And you can listen to The Louvin Brothers album, "Satan Is Real". *3
名作アルバム度 ☆☆☆☆

(ルーヴィン・ブラザーズ)




歌詞は、次のURLから
http://www.go2lyrics.com/B/Byrds/23032.html



名曲度 ☆



邦題 「クリスチャン・ライフ」 (バーズ)






My buddies tell me that I should've waited
ぼくの友達連中が言うんだ
ぼくは早まるべきじゃなかったって
They say I'm missing a whole world of fun
あいつらに言わせると
ぼくは楽しい世界をまるごと失ってしまっているというんだ
But I still love them and I sing with pride
だけど、ぼくはまだみんなのことを愛しているよ
そして、ぼくは誇りを持って歌っている
I like the christian life
ぼくはこのキリスト教徒の暮らしが好きなんだ




I won't lose a friend by heeding god's call
ぼくは神の呼び声を心にとめることで友達をなくすことにはならないだろう
For what is a friend who'd want you to fall
だって、人の堕落を願うようなやつがどうして友達なんかなのだろう
Others find pleasure in things I despise
ぼくが見下す物事に喜びを見い出す連中がいるわけさ
I like the christian life
ぼくはこのキリスト教徒の暮らしが好きなんだ




My buddies shun me since I turned to Jesus
ぼくがイエスのほうを向くようになってから
友達連中はぼくのことを遠ざけている
They say I'm missing a whole world of fun
あいつらが言うには、
ぼくが楽しい世界をそっくりなくしてしまっているというんだ
I live without them and walk in the light
ぼくはそういうものなしに生きている
そして光の中を歩んでるんだ
I like the christian life
ぼくはこのキリスト教徒の暮らしが好きなのさ




I won't lose a friend by heeding god's call
神の呼び声を心にとめたからって、友達をなくすことはないだろう
For what is a friend who'd want you to fall
だって、人の堕落を望むようなやつがどうして友達なんかであるんだろう
Others find pleasure in things I despise
他の連中は、ぼくが軽蔑するようなものに喜びを見い出している



I like the christian life
ぼくはキリスト教徒の暮らしが好きだ
I like the christian life
ぼくはこのキリスト教徒の暮らしが好きなんだ





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮





バーズが歌うと、「ええッ!?」とその真意を疑いたくなってしまうが、この曲は(バーズが発表した当時)アメリカのヒッピーたちの間でとても人気があった曲だという。
おそらく敬虔なクリスチャンと同じように俗世の悪徳から離れようとしたヒッピーたちの心に何か通じるものが響いたのだろう。*4




∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮




【A Year Ago−Go!】


(1年前のエントリーを Playback♪)



・「ひとりぼっちのあいつ」 (ビートルズ

・「フール・オン・ザ・ヒル」 (ビートルズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050218

*1:オリジナルのルーヴィン・ブラザーズの録音は1960年の発表。

*2:今日、[カントリー・ロック」という言葉が指すようになったサウンドの始祖のひとりと言われるグラム・パースンズが(インターナショナル・サブマリンバンドで最初のアルバムを発表した直後)(「フォーク・ロック」と呼ばれるサウンド創始者のひとりである)バーズに参加し、パーソンズのイニシアティヴのもとに発表したバーズの転機となったアルバム。パースンズはこのアルバムが発表される以前に(当時、「アパルトヘイト」と言われる人種隔離制度を国政の基本としていた南アフリカ共和国へのバーズのコンサート・ツアーに反対して、グループを脱退、僅か3ヶ月ばかりのバーズ在籍となってしまうが、16歳の頃から家出してグリニッチ・ヴィレッジでプロテスト・ソングを歌っていたグラム・パースンズの面目躍如と言えるエピソードではないか。このアルバムには「ヒコリー・ウィンド」というパースンズの代名詞となるような名作も含まれている。そして、さらにこの時期のバーズとグラム・パーソンズをめぐる物語を少し紹介していくならば、バーズを脱退したパースンズにグループのオリジナル・メンバーのひとりであるクリスヒルマンも合流、ふたりが中心となってフライング・ブリトー・ブラザーズを結成、さらに「カントリー・ロック」と言われる音楽を実現していいく。(のちにイーグルズのオリジナル・メンバーとなるバーニー・リードンもここに参加。一方、バーズもパーソンズ脱退後、短期のメンバーの流動はあったものの新たにカントリー・シーンからクラレンス・ホワイトというとんでもないギターの名手をリクルートして、この「ロデオの恋人」(ならびに同年のその前作「名うてのバーズ兄弟」)で切り拓いた新しい路線を深めていくこととなる。世界は、この時期、このグラム・パースンズの頭の中にあった音楽を通じて、ロック・ファンがカントリー・ミュージックに新たな理解と興味を示し、カントリー・ファンがロックを発見していくという、新たな地平を音楽の場に創り出すこととなっていったのだった。

*3:あのエヴァリー・ブラザーズのプロトタイプとなったと言われるアラバマ出身のカントリー&ウェスタンのスター・デュオ、ルーヴィン・ブラザーズのゴスペル集として知られるこのアルバム「悪魔はリアルだ」The Satan Is Real は、この時期、バーズに籍を置いていた当時22歳の故グラム・パーソンズ(この曲の発表から5年後に27歳で亡くなってしまう)のお気に入りのアルバムだったという。パーソンズはルーヴィン・ブラザーズの「The Angels Rejoiced Last Night」などもステージでよく取り上げ、アルバム「Sleepless Night」でレコーディングもしている。

*4:もっともヒッピーたちの中には俗に「ジーザス・フリーク」と呼ばれた原始キリスト教団的なコミューンを作っていた「部族」tribeもあったそうだ。