Stone

Words & Music by Ronnie Lane.
(1972年発表)*1




(原題直訳 「石」)



From Ronnie Lane album, "Ronnie Lane's Slim Chance".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆


(ロニー・レーン)


Also you can listen to Pete Townshend album, "Who Came First".*2
名作アルバム度 ☆☆☆


ピート・タウンゼンド


歌詞は、次のURLから
http://www.oldielyrics.com/lyrics/pete_townshend/evolution.html




名曲度 ☆☆




邦題 「ストーン」 (ロニー・レーン)




Well, once I was a stone, many years ago
うん、その昔、ぼくは石だった、ずっと何年もまえに
Into a pool was thrown, many years ago
人工池を作るのに投げ込まれたんだ
もう何年もまえにだ
Time went by and the pool ran dry
時は過ぎゆき、池も干え上がった
Excavated was I,
ぼくは掘り出され
And tempered and beat in the fiery heat
丸く削られ、高熱の中で叩かれた
By the hand of a man,
人間の手によってだ
Whose name was Dan, Dan the blacksmith
その男の名前はダン、鍛冶屋のダンだ




Well once I was a sword, many years ago
そう、ぼくは、その昔、剣だった
ずっと何年もまえのこと
And my blade was broad, many years ago
刃渡りの大きな剣だった、もう何年もまえのこと
Wore it with pride,
誇りを持って帯剣され
And into battle I'd ride, on a warrior side
そして、戦いへと馬を駆る戦士の脇についていった
And cut my tail, their was loss of my tail
そして、わが剣の従者たる戦士が切られ
ぼくは使い手を失った
And soon did rust,
そして、ほどなくして錆びつき
Corrode to dust, oh my
腐り果て、ゴミとなった
おゝ、何ということだ




Well once I was a daisy, many years ago
そう、ぼくはその昔、ヒナギクだった
もう何年もまえのこと
In pastures green and lazy, many years ago
緑の草原でのんびりしていた
ずっと何年もまえのこと
But I was eaten by a goat who fell in a moat
ところが、ぼくは雄牛に食われてしまい
その雄牛は濠に落ちてしまい
And forgetting to float he sunk like a lead
浮かぶのも忘れ、鉛のように沈み込み
And stayed until dead
そのままそこで死んでしまった
And was relieved to find just how kind it all was
ぼくは救い出され、いかにすべてが心優しくできているかに気がついた




Well once I was a grub, many years ago
うん、ぼくはその昔、地虫だった
ずっと何年もまえのこと
And I lived in moat bed mud, many years ago
そう、ぼくは窪地の泥を寝床にして生きていた
ずっと何年もまえのことだ
But on the very first moon,
ところが、いちばん初めの月が出たとき
I became a Cocoon
ぼくは繭になったんだ
That resembled a prune,
スモモみたいなかっこになった
And when the good Lord was done
そして、よき主の計らいで
In the warmth of the sun, I shed my skins
太陽の暖かさの中で、ぼくは脱皮して
And dried my wings and flew away
そして、羽を乾かし
そして飛び立っていったんだ




Well once I was a bullfrog,
そう、その昔、ぼくは食用ガエルだった
Had to struggle for survival
生き抜くために闘わなきゃならなかった
And once I was a carp
そして、かつて
ぼくは鯉だったこともある
And lived in waters on the meadow
そう、低地の草地の水の中に住んでいた
And once I was a mynah bird,
それから、かつて
ぼくはカバイロハッカって鳥だったことがある
Quoting verses from the Bible
聖書の一節を口ずさんだりしてたんだ
I said "pretty boy, pretty boy, Saint Luke!"
ぼくは言ってたのさ
「可愛い坊や、可愛い坊や、聖人ルカさん!」




Well once I was a mule, many years ago
あゝ、その昔、ぼくは騾馬だったことがある
もう何年もまえのこと
And my master treat me cruel, many years ago
そう、飼い主に手ひどい扱いをされてたんだ
ずっと何年もまえのこと
By and by I was sick,
やがて、ぼくは病気になって
So I moved to a kick,
それで、ぼくは放擲された
So I took out a stick,
そこでぼくは枯れ枝を出して
laid it back across my back
背中にとめておいた
To an almighty crack to his dismay
がっかりさせるだろうが全能なる飼い主向けにだ
I cast away, into the blue
ぼくは流れていった、人知れぬところへと




Then I was born a human baby, many years ago
それから、ぼくは人間の赤ん坊として生まれてきた
ずっと何年もまえのことだ
I remember I was born unto a lady, many years ago
ある女性のもとに生まれてきたのを憶えているよ
もう何年もまえのこと
All our hopes were piled on the back of a child
ぼくらの希望が子供の背中に山と積まれて
Who turned out to be wild, sent the devil a prayer
子供は乱暴者となり、悪魔に祈りを上げていた
And caused the parson to swear
そして、ある人間に罵られるはめになり
So I took my leave
それでぼくは出て来てしまった
To lie and thieve, my way to jail
嘘をつき、盗みをして、獄への道を歩んできたのだ




Well, I've been a tinker, tailor, soldier, sailor
あゝ、ぼくは鋳掛屋だったし仕立屋だったし
兵隊だったし船乗りだった
Known good times and disaster
いいときも目も当てられないようなときも知っている
But now I've found a teacher
だけど、いま、ぼくは師を見つけたんだ
And the teacher has a master
そしてその師には師匠がいるんだ
And the master is perfection,
そして、その師匠は完全なんだ
So he'll help us get there faster
だから、ぼくらが
より早くその境地に達するように手助けしてくれる
Don't need no proof,
証明なんて必要ないんだ
'cause it's the truth,
なぜって
これは本当のことなのだから
And I'll drink to that!
そう、ぼくは
そのことに盃を上げ、酒を飲む!






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞







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きのうの歌にも
死後、地中からヒナギクの花を咲かせるというくだりがあったが
これはもろ転生の歌である。
わかるだろうか、♪昔、おれが夕焼けだったころ・・・・
松鶴家千とせである、わっかんねーだろうーなあァ
♪ドゥビィドゥビィ・・・





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【A Year Ago−Go!】

(1年前のエントリーを Playback♪)



・「マザーズ・リトル・ヘルパー」 (ローリング・ストーンズ


http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050120

*1:最初に発表されたのは、スティーブ・マリオット脱退後のスモール・フェイシズにロッド・スチュアートとロニー・レーンが加わり、1970年にフェイシズとして(しかし、アメリカでは「スモール・フェイシズ」の名義のままに)発表した最初のアルバム「ファースト・ステップ」においてだったが、その後、ピート・タウンゼンドの最初のソロ・アルバム「Who Came First」の中の1曲として(ロニー・レーン自身のトラックとして)発表され、そのときは「Evolution」(進化)というタイトルだったが、フェイセズ脱退後の1975年に発表された自身の2枚目のアルバム「Ronnie Lane's Slim Chance 」(1975年発表)では、再び この「ストーン」というタイトルになっている。

*2:ピート・タウンゼンドの最初のソロ・アルバム。自らのグルであるミハ・ババのために制作したもので、やはりミハ・ババの弟子であるロニー・レーンもこの曲でアルバムに参加している。ふたりは、その後も共同で「ラフ・ミックス」という佳作アルバムを発表している。