The Ballad Of Bonnie And Clyde



Words & Music by Mitch Murray and Peter Callender.
(1967年発表)





(原題直訳 「ボニーとクライドのバラード」)


Performed by Geogie Fame.

You can listen to Georgie Fame album, "The Third Face Of Fame".
名作アルバム度 ☆☆

ジョージィ・フェイム*1


歌詞は、次のURLから
http://www.houseoflyrics.com/d/artists/georgie_fame/songs/the_ballad_of_bonnie_and_clyde.html




名曲度 ☆☆☆




邦題 「ボニーとクライドのバラード」 (ジョージィ・フェーム)







Bonnie and Clyde
ボニーとクライドは
Were pretty lookin' people
けっこう見ばえのするふたりだった
But I can tell you people
だけど、わたしが皆さんにはっきり言えるのは
They were the devil's children,
やつらが悪魔の子供たちだってこと




Bonnie and Clyde
ボニーとクライドが
Began their evil doin'
その悪事をはじめたのは
One lazy afternoon down Savannah way,
サヴァンナくんだり*2のある日の昼下がり




They robbed a store,
ふたりは商店に押し入ると
And high-tailed outa that town
その町から遥か遠くへとずらかった
Got clean away in a stolen car,
盗んだ車であっさりと
And waited till the heat died down,
そして、体の火照りが冷めるのを待ったのだった




Bonnie and Clyde advanced their reputation
ボニーとクライドの悪名はさらに高まり
And made the graduation into the banking business.
いまや折り紙つきのプロの銀行破り
"Reach for the sky" sweet-talking Clyde would holler
「手を上げるんだ、空に届くほどな」と弁舌さわやかなクライドが大声で叫び
As Bonnie loaded dollars in the dewlap bag,
ボニーがドル紙幣をズタ袋に詰め込んでいく
Now one brave man-he tried to take 'em alone
そのとき、ひとりの勇敢な男が、単身、ふたりをつかまえようとした
They left him lyin' in a pool of blood,
男は血の海の中にひとりよこたわり、ふたりはそこをあとにした
And laughed about it all the way home.
そして逃げ帰る道すがら
そのざまをネタにふたりは大笑い




Bonnie and Clyde got to be public enemy number one
ボニーとクライドは社会の敵のナンバー・ワンとなり
Running and hiding from ev'ry American lawman's gun.
アメリカのすべての司直の銃口から 逃げ隠れまわっていたのだった




They used to laugh about dyin',
死ぬことなど
このふたりは笑い飛ばしていたのものだった
But deep inside 'em they knew
しかし、心の奥底で
ふたりにはわかっていた
That pretty soon they'd be lyin'
やがて、近いうちにでも
自分たちは斃れ、よこたわり
Beneath the ground together
地面の下で、ふたりして
Pushing up daisies to welcome the sun and the morning dew.
ヒナギクの花をそっと押し上げ、お日様と朝露を迎えことになるのだと




Acting upon reliable information
信頼すべき情報に基き、行動を起こした
A fed'ral deputation laid a deadly ambush.
ある連邦捜査官が ひとつの恐るべき待ち伏せを仕掛けたのだ
When Bonnie and Clyde came walking in the sunshine
日差しの中をボニーとクライドがやって来ると
A half a dozen carbines opened up on them.
6丁のカービン銃がふたりに向けて火を吹いた
Bonnie and Clyde, they lived a lot together
ボニーとクライドはふたりして、ともに大いに生き
And finally together they died,
そして、結局は、
ふたりして、ともに死んでいったのだった




Bonnie and Clyde, they lived a lot together
ボニーとクライドは ふたりで一緒に大いに生きて
And finally together they died,
そして、最期は、ふたり一緒に死んだのでした とさ。







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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1930年代前半のアメリカに実在した悪名高きバーロー・ギャング団の中核、クライド・バーローとボニー・パーカーのふたりの出会いから死までを描いた、アーサー・ペン監督の映画「俺たちに明日はない」(1967年、ウォーレン・ベイティフェイ・ダナウェイ主演)の世界的な大ヒットを受けて、イギリスのプロの(=職業的な)ソングライター、ミッチ・マレー*3とピーター・カレンダーのチームがそれに触発されて事件当時のアメリカを思わせるホンキー・トンク調の小粋なバラード(=物語歌)に仕立て上げて発表、大西洋の両側で大ヒットした。
フランスでは、やはり、この映画に触発されたセルジュ・ゲインズブールが(何と!)ブリジッド・バルドーとのデュエットで(自分たちを彼らに見立てて?)「ボビー・アンド・クライド」をヒットさせている。
映画のサウンドトラック盤からも(逃走シーンで繰り返し使われた)(レスター・フラットとアール・スクラッグスの)フォギー・マウンテン・ボーイズの速弾きのバンジョーをフィーチャーした「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」というブルーグラスのナンバーが当時のヒット・チャートを賑わせた。








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【A Year Ago−Go!】


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・「ターン・ターン・ターン」 (バーズ)


http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050119

*1:ジョージィ・フェイムのは、Clive Powell (クライヴ・パウエル)マンチェスター郊外に生まれた彼は小さな頃からピアノを弾いて歌い、50年代末期に16歳でロックンロールのティーンエージ・アイドルとして売り出されることになった。(当時の多くのイギリスのロックンロール・スター同様)大物プロモーターのラリー・パーンズの意向で(いかにもワーキングクラスなイギリス臭い、あるいはユダヤ臭い)本名でのデビューを許されず(アメリカのジャズマンやブルースマンに)(やたらと「キング」や「デューク」や「カウント」や「ロード」などの偉そうな "王侯貴族" が大挙していたように)、イギリスのティーネージ・ロックンロール・アイドルたちは、みんなイギリスっぽい(つまり、当時の感覚ではダサイ)名前は捨てて、例えば、トミー・スティール(=鋼鉄、本名コリン・ヒックス)、マーティ・ワイルド(=粗暴、本名レジナルド・スミス。キム・ワイルドのお父上)、アダム・フェイス(=信念、本名テリー・ネルハム)、ビリー・フューリー(=怒り、本名ロナルド・ウィンチェリー(ダッセえー!))、ダフィ・パワー(=力)、ヴィンス・イーガー(=渇望)、ディッキー・プライド(=誇り)、ジョニー・ジェントル(=柔和さ)であるように、16歳のクライヴ・パウェルくんもまた「ジョージィ・フェーム=名声)」というインパクトのあるステージネームでティーン・アイドルとしてレコード・デビューし、それからかれこれ半世紀近く経た後の現在もなお、信頼に値するプレーヤーとして(彼の最初のバンドの名前)「ブルーフレームス」(青い炎)を率いてヴァン・モリソンのバックアップ・チームとして最強の演奏を聞かせてくれている。そのあたり、余計なことになるが、ブライアン・オーガーと組んだエリック・バードン、しっかりジョージィ・フェームと組むことになったヴァン・モリソン、それぞれの格と生き様が熟年期に達して相互に答えを見出してしまうという人生のリアル(=現実)をわたしたちに見せてくれる。あゝ、でも、こういう「真理」っていうのはむやみに(あるいは、やたらに、うかつに/軽率に))口にしないのが、大人の国のアリスのレストランなんだろうなぁ・・・。(ところで、大昔(?)ここでもやった「アリスのレストラン」、憶えてますかー? 全然、関係ねえのですが・・・・って、あッ、アーサー・ペンつながりだ、こりゃスゲ、来てますワ、ってことで、http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050314

*2:ジョージア州東部のサヴァンナ河の河口の街。

*3:ジェリー&ペースメイカーズの「How Do You DO It」「I Like It」などを書いた人。