Christmas

Words & Music by Pete Townshend.
(1969年発表)





(原題直訳 「クリスマス」)






From The Who album, "Tommy".
名作アルバム度 ☆☆☆☆


「トミー」 (フー)



歌詞は、次のURLから
http://www.oldielyrics.com/lyrics/the_who/christmas.html


名曲度 ☆☆







邦題 「クリスマス」








Father:
父親:


Did you ever see the faces of the children?
子供たちのあの顔を見たことがあるかい
They get so excited.
ひどく興奮した面持ちで
Waking up on christmas morning
クリスマスの朝に起き出してくる
Hours before the winter suns ignited.
まだ冬の太陽が明るくならないうちからだ
They believe in dreams
みんな、夢を信じきって
And all they mean including heavens generosity.
天国の寛大さまで込みにして
みんな、自分たちのつもりどうりになると信じ込んでいる
Peeping round the door
玄関のあたりに出て来ると
to see what parcels are for free
どれが切手を貼ってない包みなのかを探るように見てみるのだ
In curiosity.
好奇心に胸を膨らませて




And Tommy doesn't know what day it is.
だが、トミーにはきょうが何の日かわからないのだ
He doesn't know who Jesus was or what praying is.
あの子にはイエスが誰なのか、祈りが何なのかわからないのだ
How can he be saved?
どうすれば
この子が救われるというのだろう?
From the eternal grave.
この永遠の墓場から




Surrounded by his friends he sits so silently,
友達に囲まれてひどく寡黙にすわってる
And unaware of everything.
そう、なにごとにも頓着することなく
Playing poxy pin ball
あられもなくピンボールをしながら
Picks his nose and smiles and
鼻をほじって、にっこりすると
Pokes his tongue at everything.
あらゆるものに舌を突き出してみせる
I believe in love
わたしは愛というものを信じている
But how can men who've never seen light be enlightened?
しかし、どうすれば
光というものをまったく見たことがない人間が
光明を得ることができるというのだろう?*1
Only if he's cured
この子が治癒されさえすれば
Will his spirits future level ever heighten?
将来、この子も魂の程度が上がっていくようになるのだろうか?




And Tommy doesn't know what day it is.
そう、トミーはきょうが何の日なのか知らないのだ
He doesn't know who Jesus was or what praying is.
彼にはイエスが誰なのか、祈りが何なのかわかっていないのだ
How can he be saved?
どうすれば、この子が救われるというのだろう?
From the eternal grave.
この永遠の墓場から




Tommy can you hear me?
トミー、聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、わたしのことが聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、聞こえるかいッ、おまえ?
Tommy can you hear me?
トミー、わたしのことが聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、聞こえてるのかッ?
Can you hear me?
おまえ、わたしのことが聞こえるか?
How can he be saved?
どうすれば、この子は救われるのだろう?




Tommy:
トミー:*2


See me,
ぼくを見て
Feel me
ぼくを感じて
Touch me,
ぼくに触って
Heal me.
ぼくを癒して




See me,
ぼくを見て
Feel me
ぼくを感じて
Touch me,
ぼくに触って
Heal me.
ぼくを癒して





Fahter:
父親:


Tommy can you hear me?
トミー、わたしのことが聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、おまえには
わたしのことが聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、おまえ、聞こえるかいッ?
Tommy can you hear me?
トミー、聞こえるかいッ、おまえ?
Tommy can you hear me?
トミー、わたしのことが聞こえるかいッ?
Can you--Can you--Can you hear me?
どうだ、どうなんだ?
おまえにはわたしのことが聞こえるのか?
How can he be saved?
どうすれば、この子は救われるというのだろう?





Did you ever see the faces of the children?
They get so excited.
子供たちのひどく興奮したあの顔を見たことがあるだろう?
Waking up on christmas morning
Hours before the winter suns ignited.
クリスマスの朝
まだ冬の太陽が明るくなりださいうちから
目を覚ましてる
They believe in dreams and all they mean
夢を信じきって
そして自分たちのあてにしてることもすべて信じこんでる
Including heavens generosity.
天国の寛大さまで込みにしてだ
Peeping round the door
玄関のあたりにやって来ると
To see what parcels are for free in curiosity.
好奇心に胸をふくらませて
切手が貼ってない包みはどれだろうかと探りを入れている




And Tommy doesn't know what day it is.
しかし、トミーにはきょうのこの日がわからないのだ
He doesn't know who Jesus was or what praying is.
あの子にはイエスが何者で祈りが何なのかわからないのだ
How can he be saved?
どうすれば、この子が救われるというのだろう?
From the eternal grave.
この永遠の墓場から






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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かつて(ビートルズ時代の)ジョン・レノンは、
ビートルズは、いまやイエスよりもポピュラーだ」と発言して物議をかもしたことがあったが、
トミーはビートルズもイエスザ・フーが誰なのかも知らなかったろう。
子供たちにとってのひどく特別でエキサイティングなクリスマスも、彼にはそれが何だかわからないのだ。




Playing poxy pin ball
Picks his nose and smiles and
Pokes his tongue at everything.

あられもないピンボールをしながら
鼻をほじって、にっこりすると
あらゆるものに向かって舌を突き出してみせる




この何気ない(というか、ハッキリ言って唐突な)描写から(ロック・オペラの聴衆が)想いつくべきことは
トミーはクリスマスのプレゼントにピンボール・マシーンを貰ったのだ。(ということだ)
そして、これがやがて彼の人生の転機を形作っていくことになる・・・・。*3


そして、この歌で初めて主人公トミーの内面が照らし出されてくる・・・・
この後、何度も繰り返されることになるトミーの内なる叫び。
その意味でこの歌「クリスマス」は重要な一曲と言えるだろう。




See me,
Feel me
Touch me,
Heal me.

ぼくを見て
ぼくを感じて
ぼくに触って
ぼくを癒して




皆さん、メリー・クリスマス!






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【A Year Ago−Go!】

(1年前のエントリーを Playback♪)




・「僕の歌は君の歌」 (エルトン・ジョン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041225

*1:ここでは(すぐまえに置かれた「光」という語との関連上)「光明」と訳したが、通常、この「enlighten」という語は英訳された仏典などで「悟る」(「悟り」=「enlightment」)の訳語として用いられることの多い英単語だ。

*2:トミーの内面の声だろう

*3:というふうに聴いていくのが、おそらくロック・オペラというものの正しい(・・・もし、そうでなければこれを取り消して)、少なくともいちばん愉しい聴き方になるだろう。つまり、聴く者が曖昧なプロットの糸を紡ぎだしていくのだ。創造的に聴く、これは鑑賞というプロセスにおいて(その)作品をより高める行為となるだろう。