Something In The Air

Words & Music by John Speedy Keene.
(1969年発表)


(原題直訳 「何かが大気中にある」)



Performed by Thunderclap Newman.

You can listen to Thunderclap Newman album, " Hollywood Dream".
名作アルバム度 ☆☆☆

(サンダークラップ・ニューマン)



Also you can listen to Tom Petty And The Heartbreakers album, "Greatest Hits".
「グレイテスト・ヒッツ」 (トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ)





歌詞は、次のURLから
http://www.lyrics-for.com/thunderclap%20newman-Something%20In%20The%20Air--lyrics.html



名曲度 ☆☆☆☆☆



邦題不詳  「サムシング・イン・ジ・エアー」 (サンダークラップ・ニューマン)







Call out the instigator,
煽動者たちを呼び集めるんだ
Because there's something in the air
大気中に何かがあるんだ
We've got to get together sooner or later,
遅かれ早かれ、ぼくらはひとつに寄り集まらなければならないんだ
Because the revolution's here
なぜなら、革命がここにあるからからだ




And you know it's right
そして、それが正しいのだときみたちは知っている
And you know that it's right
そして、きみたちにはそれが正しいのだとわかっている
We have got to get it together
われわれはそれを
うまくやらなければならない
We have got to get it together now
われわれはそれを
うまくやっていかなければならないんだ、いま




Lock up the streets and houses
街路や建物を封鎖しろ
Because theres something in the air
なぜなら、大気中に何かがあるからだ
We have got to get together sooner or later
われわれは遅かれ早かれともに寄り集まらなければならない
Because the revolution's here
なぜなら革命がここにあるからだ



And you know it's right
そして
きみはそれが正しいことを知っている
And you know that it's right
そして、きみはわかっているんだ
それが正しいのだと
We have got to get it together
ぼくらはそれをうまくやっていかなければならない
We have got to get it together
われわれは
それをうまくやっていかなければならないんだ



Now
いま




Hand out the arms and ammo
武器や弾薬を手渡そう
We're going to blast our way through here
ここから
われわれはわれわれのやり方を打開していくのだ
We have got to get together sooner or later
ぼくらは早晩ひとつにダンケツしなければならないのだ
Because the revolution's here
なぜなら、革命がここにあるからだ




And you know it's right
そして
きみはそれが正しいのだと知っている
And you know that it's right
そして、きみはわかっているんだ
それが正しいことだと
We have got to get it together
ぼくらはこれをうまくやっていかなければならない
We have got to get it together
われわれは
これをうまくやっていかなければならないんだ
Now
いま




Call out the instigator,
煽動者たちを召集するんだ
Because there's something in the air
なぜなら、何かが大気中にあるからだ
We've got to get together sooner or later,
ぼくらは、いずれはともに結集しなければならないのだ
Because the revolution's here
なぜなら、変革がここにあるからだ




And you know it's right
そして、きみは知っている
それが正しいのだと
And you know that it's right
そして、きみにはわかっている
それが正しいことだと
We have got to get it together
ぼくらはこれをうまくやっていかなければならない
We have got to get it together
われわれはこれをうまくやっていかなければならないんだ
Now
いまこそ





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞







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こんな歌がヒット・チャートの第1位に3週間も連続していすわってしまう当時のイギリスという国はどういうところだったのだろうと思わず調べてみたくなってしまうが、べつにそんな革命的な状況があったわけではもちろんない。しかし、何かがそこに(大気中に)あったのだろう、そう、それがこの歌のタイトル「Something in the air」である*1。映画「マジック・クリスチャン*2コロンビア大学の学園闘争を描いた「いちご白書」のサウンドトラックにも使われ、比較的最近でも「フォレスト・ガンプ」でも当時の時代状況をよく反映した曲として使われている。


雄大で堂々とした鋭さを讃えたメロディは、まさに名曲と呼ぶにふさわしい。


ザ・フーのピート・タウンジェンドがプロデュースしたこのレコード*3をヒットさせた「サンダー・クラップニューマン」というのは、世にも奇妙な見た目をしたグループ(?)で、この歌をすばらしいハスキーな声で歌っているヴォーカルとドラムスのクールでカッコイイ、ハンサムなスピーディー・キーン*4、彼がこのグループのフロントマン、そして、グループのセンターとなっているのが、曲の間奏で(武装蜂起のさまでも描いているのだろうかと想像させるような)どんどんキーを外しながら展開していくロックで破格なラグタイム風の風変わりなピアノソロを聴かせてくれるキーボードの見るからに奇人風の老けた風貌のサンダークラップ・ニューマン*5、そしてグループのバックを務めるのが(当時16歳だったが)それ以上に幼く見えるギターのジミー・マックロウ*6、いずれもまったく世界を異にする3人だったが、この曲の大ヒットで、ツアーではキーンをフィーチャーするため、別途ドラマーを加え、さらにはベースマンを加えたが、成功せず、やがて解散、この曲のみが音楽の歴史に残ることになった。

*1:もともとはもろに「革命」(すなわち「リヴォルーション」)というタイトルだったが、発売直前になって先にビートルズの同名の曲が発表されてしまったため、このタイトルとなり、それがかえって効果的となった(のだと思う)。

*2:の原作を映画化したピート・セラーズとリンゴ・スターが主演。

*3:この3人を寄せ集めてひとつのグループにしてしまったのもピート・タウンジェンドで、この曲のプロデュースだけでなく、アレンジからミキシング、さらにはレコーディングでは「Bijou Drains」といういかにもな偽名を使ってベースも自ら弾いている。

*4:ジョン・メイオールのローディーをしていたジョン・”スピーディー”・キーン。フーのレパートリーである「アルメニア・イン・ザ・スカイ」はこのスピーディー・キーンの書いた曲。グループ解散後はソロとなり、アルバムも2枚出している。

*5:もともとは郵便局に勤めながらロンドンのクラブ・サーキットでビクス・バイダーベックに憧れながらデキシーランド・ジャズを弾いていた26歳のピアニスト、アンディ・”サンダークラップ”・ニューマン

*6:のちにポール・マッカトニーのウィングズの最初のリード・ギタリストとなるが、1979年に心臓麻痺で死去。13歳の頃から「ワン・イン・アミリオン」というカウシルズ風のファミリー・スタイル・バンドでプロとしてのキャリアは長く、このサンダークラップ・ニューマンの解散後はマギー・ベルのストーン・ザ・クロウズやジョン・メイオールのグループにも参加。イギリスでは有名なグリーズバンドやのちのブルース・バンド(<固有名詞)のギタリスト、ヘンリー・マックロウの実弟でもある。