It Ain't Easy

Words & Music by Ron Davies.



(原題直訳 「それは容易なことではない」)



From David Bowie album,
"The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders And From Mars".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「ジギー・スターダスト」 (デヴィッド・ボウイ


Also you can listen to his David Bowie album,
"Bowie On The Beeb, The Best Of The BBC Radio Sessions 69-72".



Also you can listen to Long John Baldry album, "It Ain't Easy".
名作アルバム度 ☆☆☆

(ロング・ジョン・ボルドリー)*1


And The Three Dog Nught album, "It Ain't Easy".
名作アルバム度 ☆

「イット・エイント・イージー」 (スリー・ドッグ・ナイト)




歌詞は、次のURLから
http://www.oldielyrics.com/lyrics/david_bowie/it_aint_easy.html




名曲度 ☆☆☆☆



邦題 「イット・エイント・イージー」 (デイヴィッド・ボウイ)









When you climb to the top of the mountain
山の頂上目指して昇っていくとき
Look out over the sea
海の上を見渡してごらん
Think about the places perhaps, where a young man could be
若い男がおそらく行きそうな場所を考えてごらん
Then you jump back down to the rooftops
それから跳んで屋根の上に戻ってきて
Look out over the town
町全体を見渡してごらん
Think about all of the strange things circulating round
そこらに流布しているありとあらゆる奇妙な出来事を考えてみるんだ




It ain't easy, it ain't easy
それは簡単なことじゃない、簡単じゃないんだ
It ain't easy to get to heaven when you're going down
落ち目のときに天国にたどり着こうなんて、
そいつは容易なことじゃない




Well all the people have got their problems
そうさ、すべての人間がそれぞれに自分の問題を抱えてる
That ain't nothing new
そんなことは新しいことでもなんでもない
With the help of the good Lord
すばらしき主のお助けにより
We can all pull on through
われらはすべてを
切り抜けていくことができるだろう
We can all pull on through
われらはすべてを
切り抜けていくことができるだろう
Get there in the end
最後にはそこにたどり着くのだ
Sometimes it'll take you right up and sometimes down again
ときには人はすぐに上に上がり、ときにはまた下に落ちる




It ain't easy, it ain't easy
それは簡単なことじゃない、簡単じゃないんだ
It ain't easy to get to heaven when you're going down
下り坂を降りていくときに天国にたどり着こうなんて、
そいつは容易なことじゃない




Satisfaction, satisfaction
満足、満足ということ
Keep me satisfied
ぼくを満たしつづけてくれ
I've got the love of a Hoochie Koochie woman
ぼくにはフーチークーチー女*2の愛があるんだ
She calling from inside
内面から彼女の呼び声がしてるんだ
She's a-calling from inside
彼女が内側から呼んできている
Trying to get to you
きみたちのところに行こうとしている
All the woman really wants you can give her something too
すべての女は本当に欲しがてっている
きみも何かを与えられるはずだぜ




It ain't easy, it ain't easy
それは簡単なことじゃない、簡単じゃないんだ
It ain't easy to get to heaven when you're going down
落ちていくときに天国にたどり着こうなんて、
そいつは容易なことじゃない


It ain't easy, it ain't easy
それは簡単なことじゃない、簡単なことじゃないんだ
It ain't easy to get to heaven when you're going down
落ちていくときに天国にたどり着こうなんて、
そいつは容易なことじゃない





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞





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アルバム中、唯一のボウイ以外のペンによる曲。*3

レコード盤の時代には、この曲がA面の最後の曲として物語の前半を締めくくる歌となっている。



It ain't easy to get to heaven when you're going down

下降していくときに天国にたどり着こうなんて*4
そいつは容易なことじゃない



いよいよ異星の人(スターマン)が地上に降りてくる・・・。
はたして、それは「降臨」と呼ばれるようなこととなるのか・・・・?
あと5年しか残されていないこの地球上に「スターマン」は「救世主」(メサイア)として降りて来たのか・・・?

*1:この名前を記して10日もしなうちに亡くなってしまった。7月24日付けの「日刊スポーツ」の死亡記事(http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050723-0018.html)で知ったが、その6フィート7インチの長身から「ロング・ジョン」のニックネームがついたジョン・ボルドリーは、1941年、イングランドイーストマドンの出身。1950年代のイギリスのトラッド・ジャズ・ブームの中でミュージシャンとしてのキャリアをスタート、1956年のスキッフル・ブームの中からイギリスのクラブ・シーンで注目を集め、アメリカのフォークソングのベテラン、ランブリン・ジャック・エリオットのヨーロッパ・ツアーに前座で同行。その後、トラッド・ジャズ時代の同僚であるアレクシス・コーナーやシリル・デイヴィスのブルース普及の動きに連帯し、アレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドにヴォーカルで参加してイギリスにおけるブルースの普及に務め、その後、1962年、アレクシス・コーナーのアルバム「R&B At The Marquee」を発表後に一時的にジャズ・シーンに戻り、ドイツに出稼ぎ、帰国後、シリル・デイヴィスR&Bオールスターズに参加、1964年のデイヴィスの死後、アルバム「Long John's Blues」を発表、さらにオールスターズを引き継ぐかたちでメンバーを入れ替えてフーチークーチーメンを結成、このときサブのヴォーカルとして新たに起用したのがロッド・ザ・モッドことロッド・ステュワートで、翌1965年にはこのロッドとともにキーボードにブライアン・オーガー、ギターにヴィンス・ブリッグズ(のちのニューアニマルズ)、ドラムスにミック・ウォーラー(のちのジェフ・ベック・グループ)、さらに人寄せの美人女性ヴォーカルとしてヤードバーズ・ファンクラブの世話人をしていたおしゃれなねえちゃん、ジュリー・ドリスコールという顔ぶれでスリー・ヴォーカルのスティームパケットを結成、ロング・ジョンはソロのキャリアも平行してつづけ、個人名義でユナイテッド・アーチストから何枚かのシングルやアルバム「Looking At Long John」を発表、グループはクラブ・シーンでは人気を集めるが、商業的には鳴かず飛ばずで解散後、1966年にソロとなり、バックバンドにブルーソロジーを結成(このときのメンバーのひとりキーボードのレグ・ドワイトがのちの「エルトン・ジョン」で、ロング・ジョンのジョンとこのときの同僚のサクソフォニストのエルトン・ディーンからつけた名前だった)が、このバンドも成功には至らず、ロング・ジョンはブルースを捨ててその声の魅力を活かして堅気の大人向けのバラードに転じ、1967年にPYEレーベルに移籍して出した「Let The Heartaches Begin」がイギリスでナンバー1になる大ヒット、その後も15ヶ月連続してチャートインするロングランで同名のアルバムもヒットして、一躍、スターダムへ、だが、長年、彼を支えてきたクラブシーンの現場のファンは離れていく、しばらくはバラード・シンガーとして人気を保ち、ヒットもあったが、やがて地方のナイトクラブ・サーキットに消えていき、ロックの世界が全般的にルーツ返りを果たした1971年にブルース・ロックに復帰、このときのアルバムが(ここで紹介した)「It Ain't Easy」で(このときはすでにトップスターになっていた)ロッド・ステュワートとエルトン・ジョンがそれぞれA面とB面を分担してプロデュースしたことも話題となる、1973年のアルバム「Everyone Stops For Tea」同様、この2枚は彼の代表作と呼ぶにふさわしいかもしれない。1976年には一時的に精神のバランスを崩して入院、退院後に皮肉なタイトルのアルバム「Baldry's Out」を発表、1970年代末にアメリカとカナダをツアー、カナダが気に入り、滞在をつづけるうちに1981年にカナダの市民権を取得、ヴァンクーヴァーに在住して1991年には(これも意味シンなタイトルの)アルバム「It Still Ain't Easy」を発表するが、そのキャリアは、主にTVのCMの声やCMソングが中心の生活で、人気TVアニメ「Adventure Of Sonic The Hedgehog」の悪役「キャプテン・ロボトニック」の声の出演で子供たちの人気を集め、亡くなるときも「人気アニメの声優、危篤」と報じられた。URLは、そのアニメのサイト http://www.sonicstadium.org/news/index.php?full=47  たしかにIt Ain't Easy な世界である。合唱して合掌、Long Live John Baldry!♪

*2:http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050611を参照

*3:作者のロン・デイヴィス(については、日本ではほとんど紹介の記事を目にしたことがないのでプロの音楽評論家たちの縄張りに押し入って素人ながら簡略に述べておくとすると)、ルイジアナ出身のシンガー・ソングライターでA&Mからアルバム「Silent Song Through The Land」を発表後、その中の「It Ain't Easy」が評判を呼び、スリー・ドッグ・ナイトが4枚目のアルバムでタイトル・ナンバーとして取り上げたほか、イギリスのブルース系のベテラン、ロング・ジョン・ボルドリーも同名のアルバムを発表、ほかにもデイヴ・エドモンド、クリス・スマイザーズなども取り上げる名曲となったが、ボウイのバージョンはあまりいいとは言いがたく、事実、これはボウイの前作「ハンキー・ドリー」のアウトテイク曲だったというが、さすがクレバーなボウイはこの曲を巧みに配して「ジギー・スターダスト」というコンセプト・アルバムをより力のあるものにしている。この「It Ain't Easy」のほかにもロン・デイヴィスの曲は、マリア・マルダー、ジョー・コッカー、ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ジョーン・バエズ、アン・マレー、ジョン・ケイなど怱々たる面々によって歌われている。なお、A&M時代の2枚のアルバム「Silent Song Through The Land」「U.F.O.」(バックにビリー・プレストン、デイヴィッド・スピノザ、アンディ・ニューマークなど強者を揃えている)は現在いずれも廃盤でコレクターズ・アイテムになっているそうです。

*4:のちにボウイが主演することになるニコラス・ローグ監督の映画「地球に落ちてきた男」のコンセプトがまさにこのフレーズのまんまだと言ってもよいだろう。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006RTLS/250-4055621-4003469