Rain On The Roof

Words & Music by John Sebastian.
(1966年発表)



(原題直訳 「屋根の上の雨」)



Performed by The Lovin' Spoonful.

You can listen to The Lovin' Spoonful album, "Hums of the Lovin' Spoonful".
名作アルバム度 ☆☆

「ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル」 (ラヴィン・スプーンフル




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsfirst.com/lyrics/64265/Lovin_Spoonful/Rain_On_The_Roof


名曲度 ☆☆




邦題 「レイン・オン・ザ・ルーフ」 (ラヴィン・スプーンフル






You and me and rain on the roof,
きみとぼくと、屋根の上の雨
Caught up in a summer shower,
夕立に降られちゃったね
Drying while it soaks the flowers.
雨が花を濡らしてる間
からだを乾かしていよう
Maybe we'll be caught for hours,
なんだか、けっこう降りそうだね
Waiting out the sun.
お日様が出るのを待ってよう




You and me, we're gathered away
きみとぼく、ふたり一緒に雨宿り
Deep in conversation, sitting in the hay.
干草の上にすわって、すっかり話に夢中になって
Honey, how long was I laughing in the rain with you?
やあ、ぼくはどのぐらいの時間
雨降りの中、きみとずっと笑いころげていたんだろう?
Cause I didn't feel a drop til the thunder brought us to.
だって雷が鳴るまで雨のことなんか一滴も気にならなかったもん




You and me underneath a roof of tin.
きみとぼくはトタンの屋根の下
Pretty comfy feeling, how the rain ain't leaking in.
居心地なかなかいい気持ち、雨漏りなんかもしてこない
We can sit and dry just as long as it can pour.
降ってる間中、ここにすわってからだを乾かそう
Cause the way it makes you look
雨に濡れたきみの姿に
Makes me hope it rains some more.
ぼくはもう少し
雨よ降れ降れって願う気持ちになってるよ




You and me and rain on the roof,
きみとぼくと、屋根の上の雨
Caught up in a summer shower.
夕立に降られちゃったね
Drying while it soaks the flowers
雨が花々を濡らしてる間、からだを乾かしていよう
Maybe we'll be caught for hours,
なんだか、しばらく降りそうだよ
Waiting out the sun.
お日様が出るのを待ってよう






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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ライヴィン・スプーンフルの曲の中では、この曲は(ハッキリ言って)そんなにいい曲ではない。
可愛らしい歌ではあるけれど、そしてシンプルでいいメロディではあるけれども、曲としては(聴いてみるとわかるけれど)すごく弱い。それでも、もちろんそこらの凡百の曲よりははるかに優れた歌ではあるけれども、デビュー・シングルの「魔法を信じるかい?」から「うれしいあの娘」「デードリーム」「心に決めたいかい?」「サマー・イン・ザ・シティ」とつづいた「魔法」が、彼らの第6弾シングルであるこの歌で(かなり)薄れてしまっているのが感じられる。とんでもなくシンプルで心のこもったいい歌を書いていたジョン・セバスチャンが(グループの人気が高まり、支持の規模が世界的になっていくにつれて)どんどんいい歌が書けなくなってくる。そして、この歌をさかいに(悪い曲ではけっしてないのだが)傑出したシングルはなくなり、結局、ラヴィン・スプーンフルというグループは(あえなく)空中分解してしまう。世界戦で善戦空しく7ラウンドKO負けのボクサーを見るような感じだ。ある意味、わたしのこのページで何度も繰り返しとりあげるような人たちというのは(尋常ならざる、快異な)「化け物」であり、「怪物」たちであるのだけれど、このジョン・セバスチャンという人は(至極)普通の人間だったという感じが(その後の曲を聴いていると)する*1
あの「ウッドストック」のドキュメンタリー映画に(グループ解散後の)ソロになったジョン・セバスチャンが(すごくくつろいだ顔をして)ギター1本抱えてステージに登場して、「(これだけの人数が集まってるというのは)いまここはほとんど「市」といっていいい規模の街になってるし、さっき赤ちゃんも生まれて人口も増えてるし」とウッドストックの市長のようなMCをする場面があったのだが、おゝ、何だか「ウッドストック」見たくなってきた、レンタル屋にあるだろうか、ちょっくらとなりの町まで徒歩にてチェックにお出かけしまうす。

*1:上掲ジャケット、手前の眼鏡をかけてオートハープを抱えているのがジョン・セバスチャンさんです。この曲の当時はまだ22歳。この作業をはじめて驚くのは、ここで採り上げる大半の曲がどれも20代の前半で書かれているということ。ロックというのは(あらためて思うが)やっぱり若さの極みにおける(ある種)奇跡というべき創作衝動によって引き起こされる芸術行為なのだということ。行為芸術と言い換えてもいい、パフォーミング・アートだ。