Rainy Day In June


Words & Music by Raymond Douglas Davies.
(1966年発表)



(原題直訳 「6月の雨の日」)



From The Kinks album, "Face To Face".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「フェイス・トゥ・フェイス」 (キンクス




歌詞は、次のURLから
http://hobbes.it.rit.edu/



名曲度 ☆☆




邦題  「6月の雨の日」 (キンクス







A misty shadow spread its wings
もやっとした影がその翼を広げ
And covered all the ground
この地上をすっかり覆ってしまう
And even though the sun was out
そして太陽は出ているにもかかわらず
The rain came pouring down
雨が降って来た




And all the light had disappeared
すべての光が消えうせてしまい
And faded in the gloom
陰鬱さの中へと消えていった
There was no hope, no reasoning
そこには希望も、道理も
まるでありはしなかった
This rainy day in June
6月のこの雨の日





The eagle spread its mighty wings
鷲が猛々しい翼を広げて
And pounced upon its prey
その餌食に襲いかかった
And all the skies, so brilliant blue
そして、
輝かしいほど青々としていた空があたり一面
Turned suddenly to grey
突如として灰色と化してしまう




The cherished things are perishing
慈しまれたものたちは滅びゆき
And buried in their tomb
そして、その墓に葬られる
There is no hope, no reasoning
そこには希望も道理もまるでない
This rainy day in June
6月のこの雨の日だ




And everybody felt the rain
そう、誰もが雨を感じたのだ
Everybody felt the rain
誰もがみんな、この雨を感じていた
Everybody felt the rain
みんな、この雨を感たのだ
Everybody felt the rain
誰もが雨を感じたのだ




The demon stretched its crinkled hand
悪魔がその皺だらけの手を延ばして
And snatched a butterfly
蝶をつかまえた
The elves and gnomes were hunched in fear
エルフやノーム*1は背中を丸めて恐怖に身を縮めた
Too terrified to cry
恐ろしすぎて悲鳴にもならなかった




The reckoning was beckoning
考えることは呼び寄せること
They're living to their doom
人々はその破滅に向かって生きているのだ
There was no hope, no reasoning
そこには希望も道理もまるでない
This rainy day in June
6月のこの雨の日だ




And everybody felt the rain
そして、誰もがみんな
この雨を感じたのだ
Everybody felt the rain
誰もが雨を感じていた
Everybody felt the rain
みんな、この雨を感じていたのだ
Everybody felt the rain
誰もが雨を感じていた






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞





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「雨」というのは、(「夜」とならんで)ポップ・ミュージックにおいては象徴的に歌われることが多い題材だ。そして「雨」も「夜」も、「太陽」なしにはそうした象徴性を帯びることはほぼありえないことだろう。これは単なる詩法の問題ではなく(ほとんど)人類普遍の思想や宇宙論コスモロジー)ともいうべき域にまで達するある広がりを持つもののその根底にあるひとつの理(=ことわり)ともいうべきものだろう。

*1:エルフもノームも妖精。エルフは小さないたずら好きの小妖精。ノームはしなびた老人の姿をした小人の地の精で地中の財宝を守っているとされる。