We'll Sweep Out The Ashes In The Morning

Words and Music by Joyce Allsup.
(1973年発表)



(原題直訳 「朝、わたしたちはこの灰を掃き出そう」)



From Gram Parsons album, " G P ".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「GP」 (グラム・パーソンズ




歌詞は、次のURLから
http://www.gramparsons.com/lyric/lyric_css.php?lyric=wells



名曲度 ☆☆



邦題 「ウィール・スウィープ・アウト・ジ・アッシェズ・イン・ザ・モーニング」 (グラム・パーソンズ










We know it's wrong to let this fire burn between us
ふたりの間で
この炎を燃え上がらせるのは
いけないことだとぼくらは知ってる
We've got to stop this wild desire in you and in me
ぼくらは、
きみの中の、そしてぼくの中の
この激しい欲望を制止しなきゃいけないんだ
So we'll let the flame burn once again until the thrill is gone
だから、ぼくらはまた奮えが治まるまで
この炎を燃えるがままにしよう
Then we'll sweep out the ashes in the morning
それから、ぼくらは朝になってその灰を掃き出そう




We're two people caught up in the flame that has to die out soon
あたしたちは
すぐに消し止めてしまわなくてならないこの火につかまってしまったふたりの人間
I didn't mean to start this fire and neither did you
こんな火遊びを、あたしはするつもりはなかったの
あなたにしてもそうだった
So tonight when you hold me tight we'll let the fire burn on
だから、今夜、あなたがあたしをきつく抱きしめてくれるとき
わたしたちはこの炎を燃え上がらせてしまいましょ
And we'll sweep out the ashes in the morning
そして、朝になったらふたりでその灰をかたづけましょう




Each time when we meet we both agree that it's for the last time
ふたりが会うときは、どちらもこれが最後だと了承している
But out of your arms I'm out of my mind
だけど、きみの腕から離れると
ぼくは頭がおかしくなってしまう
So we'll taste the thrill of stolen love tonight until the dawning
だから、ぼくらは今夜、夜明けまで盗んだ愛というスリルを味わうんだ
And we'll sweep out the ashes in the morning
そして朝になったらその灰をかたづけよう




We're two people caught up in the flame that has to die out soon
あたしたちは
すぐに消し止めなきゃいけないこの火につかまってしまったふたりの人間
I didn't mean to start this fire and neither did you
あたしはこんな火遊びをはじめるつもりじゃなかったわ
あなたにしてもそうだったわ
So tonight when you hold me tight we'll let the fire burn on
だから、今晩あなたがわたしのことをきつく抱きしめてくれるとき
この炎を燃え上がらせてしまいましょう
And we'll sweep out the ashes in the morning
そして、
朝になったらあたしたちその灰を掃き出してしまうのよ




Yes we'll taste the thrill of stolen love tonight until the dawning
そうだ、ぼくらはこの盗んだ愛というもののスリルを夜が明けるまで味わおう
And we'll sweep out the ashes
そして、灰を掃き出すんだ
We'll sweep out the ashes
ふたりでその灰を片付けよう
We'll sweep out the ashes in the morning
朝になったらぼくらはこの灰を掃き出そう






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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曲(に限らず、一般に「作品」)のことを「ピース」piece というが、ピースが「かけら」とか「断片」ということであるのを思うと、さながらどこかに(かけらや断片などではない)未知なる不可視の大いなる全体ともいうべき作品(それはおそらく「世界」や「宇宙」に匹敵もしくは相当するものだろう)があるのではないかという(そんな知られざる前提というべきもの)の所在が秘かに暗黙裡に告知されているかのような思いにとらわれる。

ファンタジーである。「ロード・オヴ・ザ・リング」や「スターウォ−ズ」や「アーサー王と円卓の騎士」や「プロレタリア独裁」クラスの幻想譚だ。



とはいえ、
わたしがここでしているのは、これらの「ピース」を使って、それを配し並べていくことで(そこにひとつの流れ、文脈をその都度胎動させ、日ごとそれを操るようにして)さながらジグソウパズルよろしく時間軸に物語を紡ぎだしていくような、そんな(あくまでも)しぐさ(ジェスチャー)といったものにすぎないようなことだ。だからと言って、そこに仕事だの労作という意味での作品(=ワーク)がかたちづくられてくるわけでもない。文脈なんぞは無視してただ毎日歌をひとつの物語として(それこそ「かけら」として)楽しんでもらえればそれでいい。ただ、並べる側としては(その仕事をバラバラにランダムに)(あるいは)(アルファベット順だの年代順だのでやる気にもなれず)こんなふうな「ゲーム」をいつしか自分なりに始めてしまっていたというわけだ*1。そう、これは「ワーク」という意味での「作品」化行為ではなく、実際、「プレイ」という意味での「演奏」行為、というよりも、ひじょうに贅沢な「遊び」(プレー)である。実際、凄い人たちの仕事(彼らが作ったり歌ったり演奏したりサウンド化して録音した楽曲を用いてする贅沢な遊び、楽器も楽曲もCDもレコードも音楽は総じてプレイするものだしのう・・・・



というわけで(Story so far)・・・どういうわけか監獄を出て、いつしか不倫の愛という展開になってきているようですネ


グラム・パーソンズがエミルー・ハリスと歌うこの歌が入った彼の(そのイニシャルがタイトルになった)アルバム「GP]は、いい歌が本当にたくさん入っているという意味で(ヴァン・モリソンの「ムーンダンス」にも相当する感じで)わたしにとっては愛しいアルバムだ。

*1:結局、「テーマ」別に選曲されていることになるが、その「テーマ選び」にある流れ、文脈を作ろうという話ということになるだろう。というよりも、「物語」をひとつの装置として(それに)テーマを自動的に生成させようという(ものぐさな)話である。(さもないと「きょうの晩御飯、何にしようかしら?」というハウスワイフ状態になりそうですから・・・)もちろん、そのテーマごとに全曲が網羅されるわけではなく、テーマはときに(時間をおいて)反復されることもありうる