Songs To Aging Children Come

Words & Music by Joni Mitchell.
(1969年発表)



(原題直訳 「来るべき年老いていく子供たちへの歌」)



From Joni Mitchell album, "Clouds".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「青春の光と影」 (ジョニ・ミッチェル




歌詞は、次のURLから
http://www.nomorelyrics.net/song/102162.html



名曲度 ☆



邦題 「年老いていく子供たちへ」 (ジョニ・ミッチェル








Through the windless wells of wonder
滑車のついてない不思議という井戸をとおして
By the throbbing light machine
震動する発動機のそばで
In a tea leaf trance
茶の葉の忘我の境地か*1
or under orders from the king and queen
はたまた王と女王の命令に従ったのか
Songs to aging children come
更けゆく子供たちへの歌が聴こえてくる
Aging children, I am one
更けゆく子供たち、わたしはそのひとり




People hurry by so quickly
人々はひどく急いで行ってしまう
Don't they hear the melodies
あれじゃメロディーは聴こえないんじゃない?
In the chiming and the clicking
時を打つ鐘の音やチクタクいう音にある旋律や
And the laughing harmonies ?
そして笑いのハーモニーも。
Songs to aging children come
更けゆく子供たちへの歌が聴こえる
Aging children, I am one
年老いていく子供たち、わたしはそのひとり




Some come dark and strange like dying
いまにも死にそうな暗く不気味なものもある
Crows and ravens whistling
Lines of weeping, strings of crying
カラスの不吉な啼き声が歌う
むせび泣きの歌、
弦楽の悲鳴
So much said in listening
耳傾けると
いろんなことが言われている
Songs to aging children come
更けゆく子供たちへの歌が聴こえる
Aging children, I am one
年老いる子供たち、わたしはそのひとり




Does the moon play only silver ?
お月様は銀色の輝きを演じるだけかしら?
When it strums the galaxy
銀河をつまびいていると
Dying roses will they will their
死にかけた薔薇たちが
Perfumed rhapsodies to me
その香りのラプソディー*2をわたしに聞かせてくれるわ
Songs to aging children came
年老いていく子供たちへの歌が聴こえたの
This is one
これがその歌なの





Translated into Japanese by komasafarina.訳詞





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子供のまま大人になるというのは、先進諸国、もしくは高度資本主義国の(ある種)余裕のあらわれなのだろうが、それをむやみに社会病理的にとらえるのではなく、人類社会の進化の方向(がそこにあるのではないか)という目で見ていくことをぼくはしようとしている。


自由な高度資本主義のグローバルな展開を阻害することなく、個々の生命体がそれぞれに豊かな実りある暮らしを送れるようにそれぞれの場でそれぞれの「力」に見合った創意工夫と努力と勤勉さを日々発揮できるような社会を形成し機能させる「法」*3と「教育」をみんなで真面目に考えていくことが必要だと考えてるんだ。





これが今夜のわたしの「更け行く子供たちへの歌」だす♪




自由な高度資本主義のグローバルな展開を阻害することなく、


個々の生命体が
それぞれに豊かな実りある暮らしを送れるように


それぞれの場でそれぞれの「力」に見合った
創意工夫と努力と勤勉さを
日々発揮できるような社会


を形成し機能させる「法」と「教育」


をみんなで真面目に考えていくこと


それが必要だと考えてるんだ。






※ ジョニ・ミッチェルの歌は、これまでに3曲紹介していますので、よろしければどうぞ。

ウッドストック
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050211/


「リチャードに会った日」
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050303/


「ウィリー」
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050312/

*1:もちろん日本ではご禁制品とされているものによるものです。

*2:自由な形式の非定型的なロマンチックな器楽曲。日本では通常「狂詩曲」と訳されていますネ。もともとはギリシャの詩の断章やそれを歌う際の自由な旋律を指した言葉だったらしく、題材も民俗的、史的なもの、すなわちロマンチック(=物語風)なものが多いようです。似たものとして「狂想曲」とか「綺想曲)と訳される「カプリッチオ」があるが、こちらは形式のみならず題材的にもさらに自由なものを指す。と今晩わたしは初めてその区別を(このように)知りました。

*3:それは「法律」の法であると同時に「方法」の法でもある。そして「法則」にかなった「方法」が(たぶん)もっとも負荷が少なく効率的だろう。でも、それだと飛行機はできなかったなということは忘れちゃいけない。