Riot In Cell Block #9


Words & Music by Jerry Leiber and Mike Stoller.
(1954年発表)*1



(原題直訳 「第9監房区の暴動」)




Performed by The Robins.*2

You can listen to The Coasters compilation albums,
such like "50 Coastin' Classics: Anthology ".
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆

(コースターズ)



Also you can listen to Dr.Feelgood album, "Malpractice".
名作アルバム度 ☆☆☆

「不正療法」 (ドクター・フィールグッド




歌詞は、次のURLから
http://www.drfeelgood.de/zriot.htm




名曲度 ☆☆☆



邦題 「ライオット・イン・セル・ブロック・ナンバー・ナイン」 (コースターズ)*3









On July second, 1953,
1953年7月2日
I was serving time for armed robbery
おれは強盗で服役していた
'Bout four in the morning
朝の4時ごろだった
I was sleepin' in my cell
独房で眠っていたおれは
I heard a whistle blow
笛が鳴るのを耳にした
I heard somebody yell
誰かの怒鳴り声が聞こえてきた




There's a riot goin' on
暴動が起こっているんだ
There's a riot goin' on
暴動が起こっている
There's a riot goin' on
暴動が起こっているんだ
Up in cell block number nine
第9監房区のほうで




The trouble started in cell block no. 4
トラブルは第4監房区から発生した
It spread like fire across the prison floor
それは炎のように監獄に広がった
I said "Come on boys, get ready to run"
おれは言った、「おい、おまえら、いいか逃げ出すぞ」
Here comes the warden with a tommy gun
機関銃を手にした看守がやって来た




There's a riot goin' on
暴動が発生している
There's a riot goin' on
暴動発生中
There's a riot goin' on
暴動が起こっているんだ
Up in cell block number nine
第9監房区のほうで




The warden said
看守が言った
"Come out with your hands up in the air
「さあ、貴様ら、両手を宙に上げるんだ
If you don't stop this riot
「もしこの騒ぎを止めないんだったら
You're all gonna get the chair"
貴様ら、全員、電気椅子送りになるぞ」
Scarface Jones said, "It's too late to quit"
顔に傷跡のあるジョーンズが言った
「やめろったって、もう遅すぎるぜ」
And pass the dynamite, 'cause the fuse is lit"
そしてダイナマイトを手渡した
「なにせ導火線にもう火がついちまってるんでな




There's a riot goin' on
暴動が起こっている
There's a riot goin' on
暴動が起こっているんだ
There's a riot goin' on
暴動発生中
Up in cell block number nine
第9監房区のほうで




The ninety-second hour
92時間
The tear gas got our men
味方は催涙ガスにやられた
Crawled in our cells
おれたちのいる房の方に
這うようにしてやって来た
But every now and then...
だが、ときおり・・・・




here's a riot goin' on
暴動が起こっているんだ
There's a riot goin' on
暴動が起こっている
There's a riot goin' on
暴動発生中
Up in cell block number nine
第9監房区のほうで





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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(きのうの)「監獄ロック」を書いたのと同じ有名なソング・ライター&プロデューサー・チーム、「リーバー&ストーラー」には、それ以前にも監獄モノのヒット曲があって、それがロビンズのこの「第9房区の暴動」だ。
ここでは「監獄ロック」と違って、看守は(粋なはからいどころではなく)なんとマシンガンを手に現れる・・・。


本来、受刑者の服役をアシストすべき存在の刑務官たちは、同時に(ほとんど不当なまでに過酷な)獄内の(不要ともいえる細かい)服役規定を運用し、それに違反する者に直接「懲罰」を下す存在でもある。つまり受刑者たちは獄内において(裁判所が指定した刑罰とはまたべつに)看守たちの判断により日々懲罰の威嚇のもとに「規律」を強いられて刑期を過ごすのである。わたしたちのシャバの暮らしにおいては「規律」なんてものは(はっきりとは)目に見えるかたちでは強制されたり、意識されなることもないが、例えば「軍隊」とか(それに準ずる組織や団体)(あるいは)(程度の差はまちまちだろうが)「学校」などでは「規律」が(どういうわけか)「号令」というものとセットになって求められ、強いられる*4
なぜか? 
なぜ、そんなに「規律」が必要なのか? だれが「規律」を必要としているのか? それは何のためか? ってゆーか、規律なしだとダメなのだろーか?*5(この項、つづく)


【附記】
なお、刑務官については、

「刑務官」 坂本敏夫(新潮文庫)がある。

http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=103721-3

http://www.shinchosha.co.jp/books/html/4-10-103721-3.html

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101037213/yamadanohomep-22/ref%3Dnosim/250-1686985-0093833

*1:ドクター・フィールグッドは1975年発表。

*2:ほどなくしてコースーターズとなる

*3:発表当時はロビンズ名義、しかし、実際のヴォーカルは(のちに「ルイ・ルイ」を書いて有名になるリチャード・ベリー。この曲につづいて「スモーキー・ジョーズ・カフェ」をヒットさせたロビンズは、ソングライターでプロデューサーでなおかつレーベル・オーナーだったジェリー・リーバーとマイク・ストーラーともども(ロサンジェルスから)そっくり(ニューヨークの)アトランティック傘下のアトコに移籍し、「スモーキー・ジョーズ・カフェ」を再発売、これが25万枚の大ヒットとなるが、その際、ロビンズのマネージメント・サイドと契約上のこじれが生じ、メンバー2人とグループ名が使えなくなり、しかたなくリーバーとストーラーは残った2人に新たに2名のメンバーを加えて、彼らを「コースターズ」という名前でアトコから新規にデビューさせた。そこから先は数多くのヒット曲とともにすでに「ホール・オヴ・フェーム」入りするまでの輝かしい歴史となっている。

*4:「起立ッ!」というのは(突然ですが)ダジャレにしかならないのだろうか、この場合?

*5:ロック・バンドの演奏には(号令みたいなのはあっても)規律なんかないもんネ。あるのは(律動感から転移した心身の)グルーヴよ〜ん。