Suzanne


Words & Music by Leonard Cohen.
(1967年発表)


(原題直訳 「スザンヌ」(女子名))



From his first album, "The Songs of Leonard Cohen"
名作アルバム度 ☆☆☆

レナード・コーエンの唄」 (レナード・コーエン




And you can listen to Judy Collins album, "In My Life".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「イン・マイ・ライフ」 (ジュディ・コリンズ)



Also you can listen to Nina Simone album, "To Love Somebody".
名作アルバム度 ☆☆☆

ニーナ・シモン





歌詞は、次のURLから
http://www.serve.com/~cpage/LCohen/lyrics/Songsof.html




名曲度 ☆☆☆☆☆




邦題 「スザンヌ」 (レナード・コーエン






Suzanne takes you down to her place near the river
スザンヌに連れられて、きみは川のそばにある彼女の家へ
You can hear the boats go by
小舟が通り過ぎるのが聞こえてくる
You can spend the night beside her
彼女のかたわらで夜を過ごすしてもいいのだよ
And you know that she's half crazy
そして、きみは知るんだ
彼女が半ば狂ってしまってるのを
But that's why you want to be there
しかし、だからこそ、きみはそこにいたいのだ
And she feeds you tea and oranges
すると彼女がお茶とオレンジを出してくれる
That come all the way from China *1
はるばる中国から送られて来たものだ 
And just when you mean to tell her
That you have no love to give her
そして、きみには彼女へ与える愛情など
まるでないのだと言おうとしたちょうどそのときの
Then she gets you on her wavelength
そうなのだ、きみは彼女の波長に乗せられてしまう
And she lets the river answer
そして彼女に替わって川が答える
That you've always been her lover
きみはずっと彼女の恋する人だったのだと
And you want to travel with her
そして、きみは彼女と旅をしたくなる
And you want to travel blind
闇雲に旅をしたくなる
And you know that she will trust you
そして、きみはわかっている
自分が彼女に信頼されてしまうことが
For you've touched her perfect body with your mind.
なぜなら、きみはきみの心で彼女の完璧な軀に触れたのだから




And Jesus was a sailor
エスは船乗りだったのだ
When he walked upon the water
彼が水の上を歩いたあのとき。
And he spent a long time watching
そして彼は長い時間を眺めて過ごした
From his lonely wooden tower *2
彼の寂しい木作りの塔から
And when he knew for certain
Only drowning men could see him
そして、
ただ溺れた者にだけ彼が見えるのだと
はっきりと知ったとき
He said "All men will be sailors then
Until the sea shall free them"
彼は言ったのだ、
「すべての人は水夫である
海が彼らを自由にしない限りは」
But he himself was broken
だが、彼本人は斃れてしまった
Long before the sky would open
空が開けるはるか以前に
Forsaken, almost human
見捨てられ、ただの人間同然になって
He sank beneath your wisdom like a stone
彼はきみの智恵の底へと石ころのように沈んでいった
And you want to travel with him
そして、きみは彼とともに旅がしたくなる
And you want to travel blind
闇雲に旅がしたくなる
And you think maybe you'll trust him
そして、
きみは自分が彼を信頼することになるだろうと考える
For he's touched your perfect body with his mind.
なぜなら、彼はその心できみの完璧な体に触れたのだから




Now Suzanne takes your hand
いま、スザンヌがきみの手をとり
And she leads you to the river
きみを川へと導いていく
She is wearing rags and feathers
彼女はボロをまとい、羽根をつけている
From Salvation Army counters
救世軍の窓口でもらってきたものだ
And the sun pours down like honey
そして、太陽の光が蜜のように注ぎ込む
On our lady of the harbour
船着場のこのわれらが貴婦人の上に
And she shows you where to look
そして、彼女の示すがままに
きみは目を向ける
Among the garbage and the flowers
ゴミの狭間に、そして花々の中へと
There are heroes in the seaweed
水藻の中に英雄たちがいた
There are children in the morning
朝には子供たちの姿がある
They are leaning out for love
愛を学びとろうとしているのだ
And they will lean that way forever
そんなふうにいつまでも、とこしえに
学んでいくだろう
While Suzanne holds the mirror
スザンヌが鏡を手にしているその間。
And you want to travel with her
そして、きみは彼女と旅がしたいのだ
And you want to travel blind
闇雲にひたすらきみは旅がしたい
And you know that you can trust her
そして、きみにはわかっている
彼女が信頼できることを
For she's touched your perfect body with her mind.
なぜなら、彼女はその心できみの完全な体に触れたのだ







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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よくわからないが、
これはもっとこなれた日本語にしないといけないナ。
しかし、わからなければ、こなしようも、こなれようもあるmight not have been


キーは「川」かもしれない。

また、途中に「イエス」が出て来るのがミソというか、効果的だ。


「perfect body」というのが、どういうことなのか断定できない。


「body and mind」というが、それぞれの「perfect body」に触れるのは、
「your mind」であり、イエスの「his mind」であり、スザンヌの「her mind」だ。


神学で言う「三位一体」というのに何か関係があるのだろうか?
そこのミッション・スクールのお嬢さん!
(に訊いてもどうせわからんだろうが)

体と体の交渉が除外視され、
心と心の触れ合いにも触れられず、
心が完全なる身体に触れたところに信頼が生まれる(だろう)と歌われる。


ぼくはときに「mind」を平気で(翻って)「頭(の中)」と訳したりするが、
いずれ「heart」「mind」「soul」「spirit」のそれぞれについて(わたしなりに)語る機会も(偶然という必然に導かれて)あることだろう。

「完全な体」とは、わたしの考えに照らせば、心身であり(「心=身」)、それは人にとって草の冠をかぶせた「芯」となろうが(なぜならかたちなきものに冠はかぶせられないだろうからネ)、
そして、フリードリッヒ・ニーチェ氏とそのツァラトゥストラを引き合いに出すまでもなく、キリスト教にとって「身体」とは「sin」であるとされてきた。


体とは心の張りであり、心とは体の強さに応じたものとなる。

つまり、心=身とは強度であり、それが生命である。


「心身」と「心身」が交われば(すでにそこに「信頼」があるのだから)、もうひとつべつの身体が(新たに)生成を見ることになるのは理の当然だろう。


夜に交わり、(しんしんと親=密に交わり)そして・・・



There are children in the morning
They are leaning out for love
朝には子供たちの姿がある
愛を学びとろうとしているのだ




 ・・・riverun・・・・the・・・・river runs・・・・





ところでローマ法王庁という世界に冠たるエリート機関。
それに次ぐエリート機関といえば、いまや中国共産党指導部をおいて他にないことはしっかりと心に留めておこう。
その配下となる「分母」の大きさからの話を(わたしは)しているのだ。
そして1989年前後の(いわゆる)東欧共産圏の崩壊は、旧ソヴィエト連邦のミヒャエル・ゴルバチョフ体制下の共産党指導部というエリート機関とローマ法王庁ヨハネパウロII体制というふたつの世界に冠たるエリート機関の談合と調整なしには起こりえなかったことだろう。

ヨハネパウロ」 John Paul の名前は、
わたしには聖なるビートルズの「ジョン」と「ポール」の歌声によって世界に預託=準備されたものと思われるのだが。




・・・・・・・スザンヌのように狂ってみました

*1:このライン、somehow, ヴァン・モリスンの「テュペロ・ハニー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060608を思い出させる。

*2:押して、このラインからはディランの「見張り塔からずっと」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050116 が連想されるが。