San Franciscan Nights



Words & Music by Eric Burdon, Vic Briggs, Johnny Weider, Barry Jenkins and Danny McCulloch.
(1967年発表)




(原題直訳 「サンフランシスコの夜」)




Performed by Eric Burdon & The Animals.


From their album, "Winds of Change"
名作アルバム度 ☆☆

(エリック・バードン&ジ・アニマルズ)



Also you can listen to Eric Burdon & The Animals compilation,
"The Best Of Eric Burdon & The Animals, 1966-1968" .
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆

(エリック・バードン&アニマルズ)




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsdownload.com/animals-san-franciscan-nights-lyrics.html



名曲度 ☆☆




邦題 「サンフランシスコの夜」 (エリック・バードン&アニマルズ)







(Introduction with narration)
(ナレーション付きのイントロ)


This following program is dedicated to the city and people of San Francisco
これからお届けする番組はサンフランシスコという街とその人々に捧げたものである
Who may not know it but they are beautiful, and so is their city
人々も都市も気づいてはいないだろうが、
美しい街であり、美しい人々だ
This is a very personal song, so if the viewer cannot understand it
これはひじょうに個人的な歌なので、
視聴者には理解できないかもしれない
Particularly those of you who are European residents
とりわけヨーロッパに住んでいる人々は
Save up all your bread and fly Translove Airways to San Francisco, USA
給料をしっかり貯めてトランスラヴ航空でサンフランシスコUSAに飛べば、
Then maybe you'll understand the song,
そこではじめて、
おそらくこの歌も理解できることだろう
It will be worth it
それだけの価値はあるだろう
If not for the sake of this song,
もし、それがこの歌によるものではないとしたら
But for the sake of your own peace of mind
それは諸君のこころの平和によるものであろう。



(Song bigins)
(歌がはじまる)



Strobe light's beam creates dreams
ストロボライトの光が夢を創出する
Walls move, minds do, too
壁が動き、心も動く
On a warm San Franciscan night
暖かいサンフランシスコの夜に
Old child, young child feel all right
年とった子供も若い子供も、いい気分
On a warm San Franciscan night
サンフランシスコの心温まる夜に




Angels sing, leather wings
エンジェルたちが歌う、皮革の翼
Jeans of blue, Harley Davidsons ,too
ブルージーンズ、
それにハーレー・ダヴィッドソンも
On a warm San Franciscan night
暖かいサンフランシスコの夜
Old angel, young angel feel all right
年とった天使も若い天使も、いい気分
On a warm San Franciscan night
サンフランシスコの心温まる夜に




I wasn't born there,
ぼくはあそこの生まれではないけれど
Perhaps I'll die there
たぶん、死ぬのはあそこになるだろう
There's no place left to go,
もう、ほかに行くべきところは残っていない
San Francisco
サンフランシスコだけ




Cop's face is filled with hate
憎しみに溢れるようなオマワリの顔
Heavens above, he's on a street called "love"
神よ、この者は「愛」と呼ばれる通りにいるのです
When will they ever learn ?
彼らはいつになったらわかるのだろうか?
Old cop, young cop feel all right
年輩のオマワリも、若いオマワリも、いい気分
On a warm San Franciscan night
サンフランシスコの心温まる夜に




The children are cool,
子供たちはクールだ
They don't raise fools
バカには育たない
It's an American dream,
あれこそがアメリカン・ドリームなんだ
Includes Indians, too.
インディアンたちをも含めて





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞





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「listener」でなく「viewer」といい、
「program」と言ったり「song」と言ったり、どういうことかいなと思うかもしれないが、
この曲の優しくカラフルなサウンドを考えると、
エリック・バードンが「viewer」(日本語ではなぜか「視聴者」)という語で語りかけてみたくなった気持ちもわかってくる。
そこでぼくの考えなのだが、
この曲は、フラワー・パワー全盛当時の「サンフランシスコ」という都市とそこに暮らす人々についての(ジャ〜ン!)架空のドキュメンタリー番組のつもりなのではないだろうか!?*1


そう思って聴いてみると冒頭のタイトな音と語りもしっくり来る。
そしてそのあとにつづくさまざまな映像(=イメージ=描写)によるシーンも本当にまざまざと「見えて」くる。

ストロボライトの激しく点滅し交錯する光を浴びてイメージ化される実像・・・など当時、メディアミックスとかミックスドメディアと言われたライトショーによるサイケデリックなステージング、次の場面では街角のバイク・フリーク、「地獄の天使たち」のスタッド(鋲打ち)の皮ジャンや皮ベスト、タトゥーありな太い腕、そして素晴らしいハーレーのボディ(このあたりはどうしてもアンダーグランドフィルムの名作、ケネス・アンガーの「スコーピオライジング」が頭の中にインサートされてしまうなあ)・・・、それに当時、社会問題になっていたアメリカ・インディアン(のちにネイティヴ・アメリカンと呼ばれるようになる人たちにも(とってつけたようにではあるが)律儀にきちんと目を向けているなど)、そんなさまざまなイメージ溢れる心温まる美しいアニマル・サイケデリックサウンドです。


また、


When will they ever learn ?
いったい彼らいつになったらわかるのだろう?


というフレーズは、
ピート・シーガーのフォーク・ソングの名曲「Where Have All The Flowers Gone?」(邦題「花はどこへいったの」)の有名なリフレインの歌詞がそのまま引用され、曲の中にこだましている。
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060122


ということで、
では、きょうのこの歌「サンフランシスコの夜」をどーぞ!
(USアマゾンでは上記のベスト盤の方で試聴できます)



さて、きょうの表題「San Franciscan Nights/一心不乱でもない第二夜モンド」、
明日は、フリスコをあとにして、さて、どこへ行ってみようかナ。 

*1:メディアはそれこそサイキックな "電波" だろう。