LOLA

Word & Music by Ray Davies.
(1970年発表)



(原題直訳 「ローラ」(女子名だが)」



Performed by The Kinks.

From the Kinks album,
"Lola Versus Powerman and the Money-goround, Part One"
名作アルバム度 ☆☆☆☆
(名作アルバムとしての世界的な認知度)

「ローラ対パワーマン,マネーゴーラウンド組 第1回戦」 (キンクス




Also to be listened in their live recording album,"One For The Road"
名作アルバム度 ☆☆☆☆


「ワン・フォー・ザ・ロード」 (キンクス






歌詞は、次のURLから
http://hobbes.it.rit.edu/




名曲度 ☆☆☆☆☆ (名曲としての世界的な認知度)



邦題 「ローラ」 (キンクス





I met her in a club down old Soho
彼女に会ったのは、御存知ソーホーのとあるクラブ
Where you drink champagne and it tastes just like cherry cola
シャンパンなんて初めて飲んだけど、チェリー・コーラみたいな味だった
C-O-L-A, Cola
C、O、L、A、のコーラ
She walked up to me and she asked me to dance
女が寄ってきてボクに踊ってくれって言ったんだ
I asked her her name and in a dark brown voice she said Lola
名前を訊いたら、淀んだ低い声で言ったよ、ローラっていうのって
L-O-L-A, Lola
L、O、L、A、のローラだってさ
La la la la Lola, 
ロ、ロッ、ロッ、ロォ、ローラちゃん




Well, I'm not the world's most physical guy
あのさ、オレって、そんなに凄いってほどじゃないんだけどさ、けっこう肉体的にはガッシリしてるほうなんだ
But when she squeeze me tight she nearly broke my spine
なのに彼女にギューッと抱きしめられたらさ、もう背骨が折れそうなほどだった
Oh my Lola, la la la la Lola
あゝ、ローラ、ロ、ロツ、ロッ、ロ、ローラ




Well, I'm not a dumb but I can't understand
でさ、オレってさ、頭悪くないんだけどさ、わかんないんだよな、
Why she walked like a woman and talked like a man
どうして彼女って、しぐさは女っぽいのに喋ると男っぽいんだろう
Oh my Lola,
あゝ、ローラ、
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロツ、ロッ、ロ、ローラ
ロ、ロツ、ロッ、ロ、ローラ




Well, we drunk champagne and danced all night
ほんでまあ、オレらふたりで夜通しシャンパン飲んで、踊りまくったんだ
Under electric candle light
キャンドル・ライトをかたどった明かりの下で
She pick me up and sat me on her knee
彼女、ボクを膝枕してくれて
And said, ' Dear boy, won't you come home with me? '
言ったんだ 「ねえ、アナタ、アタシのおうち来る?」って。




Well, I'm not the world's most passionate guy
あのさ、オレはさ、そんなにムチャクチャ情熱的って人間じゃないんだけどもさ
But when I look in her eyes well, I'm almost fell for my Lola
だけど、アイツの瞳を覗き込んだら、そうなんだよ、もうぼくはほとんどローラに惚れちゃたのも同然状態
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん




I put her away
オレは彼女を押しのけたんだ
I walked to the door
帰ろうとしたんだよ
I fell to the floor
床にブチのめされたぜよ
I got down on my knees
膝をついて
Then I looked at her and she at me
それで彼女を見たんだ、彼女もぼくを。




Well, that's the way that I wanted it to stay
うん、ずっとあのまま時間が止まっててほしかった
And I always want it to be that way for my Lola
ボクのローラちゃんとは、いまもあのまんまだったらと思ってる
La la la la Lola
ローラ、ロ、ロツ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん




Girl will be boys and boys will be girls
女の子が男の子になって、男の子が女の子になっちまう、
It's a mixed up muddled up and shook up world except for my Lola
この世の中は混乱してる、ハチャメチャ、何でもアリのガタガタの極み、
だけどボクのローラは平気な顔
La la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん




Well, I left home just a week before
そうだよ、オレなんか、まだ一人暮らしをはじめて一週間だったんだ
And I never ever kisses a woman before
だから、まだ女の人とはキスもしたことないってえのに
But Lola smiled and took me by the hand
なのにローラは笑顔でオイラを抱き寄せると
And said, ' Dear boy, I'm gonna make you a man. '
言ったんだ、「可愛いわね、アンタ、アタシがオトコにしてあげるワ」




Well, I'm not the world's most masuculine man
えーと、そのう、オレはさ、そんなに特別、男の中の男ってほうじゃないんだけどもさ
But I know what I am and I'm glad I'm a man
だけど、自分のコトってのはわかるからさ、オレ、自分が男でよかったなァと思ってるヨ
And so is Lola
ローラも、やっぱりそうだってさ
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん
Lola
ローラ
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん




Lola
ローラ
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん
Lola
ローラ
La la la la Lola, la la la la Lola
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん、
ロ、ロッ、ロッ、ロ、ローラちゃ〜ん









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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もう、この世の中はイカレきってるんだから、みんなで笑っちゃおうぜい、というのが、キンクスというグループの(つまりレイ・デイヴィスの)スタンスのベースにあるものだと思う。
この曲が入ったキンクスのアルバム第8作「Lola Versus Powerman and the Money-goround, Part One」は、ワーキングクラス出身の若者が音楽の世界で身を立てようとデビューするが、見るものすべてがハメチャクチャなショービジネスの世界やその楽屋裏で翻弄されまくりながらようやくヒットチャートで第1位に輝き大成功を収めるが・・・・・というストーリー。この曲、ローラは売れっ子になった主人公がある晩、お洒落なクラブでローラに出会い・・・という歌だが、まさに、テリトリー(?)が違うとえらいカルチャーショックを受けることになる・・・・!?。



I'm glad I'm a man. 
And so is Lola !!


オレ、男でよかったよ
ローラもやっぱりそうだってさ



な、なんという歌詞だろう。これが大西洋の両側で大受けしてヒットチャートのナンバーワンに輝いた。こんな歌が連日ラジオでかかりまくりだなんて、スッゲエくない!?


現代という世の中、その狂気、不安、オブセッション神経症をスケッチ風に描いたり、逆に静かな平穏な暮らしへの憧れやノスタジーを歌わせたら、おそらくレイ・デイヴィスの右に出る人はいないだろう。
若いうちからすごーくオトナな歌を書くくせに、キャラクターというかそのペルソナはかなり神経症っぽく、いくぶんかヒステリー気味で、その人間の幅というか、振幅の大きさ、激しさが、この人の豊かな才能の秘密かなと思っている。

ヤケの勢い、というか、元気にしてなきゃな、元気にしてなきゃ、この世の中、ちゃんと生きてけねえからな、みんな、ガンバレーッという感じのそういうステージ・パフォーマンスが、80年代以降のキンクスのライヴでは確立されたようにと思う。