Glow Girl


Words & Music by Pete Townshend.
(1974年発表)



(原題直訳 「燃え立つ娘」)




From The Who album, "Odds & Sods".
名作アルバム度 ☆☆☆

「オッズ&ソッズ」 (フー)




歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsstyle.com/t/thewho/glowgirl.html




名曲度 ☆



邦題 「燃える女」 (フー)







Separates and lingerie,
セパレーツにランジェリー
Seven pairs of shoes,
シューズ7足
Lots of Woolworth's makeup,
ウールワース*1で買ったたくさんの化粧品
A pair of Black Watch trews,
スコットランド高地連隊風のタータンの細身のパンツ
Your out-of-tune piano,
調子っぱずれのあなたのピアノ
Sentimental photographs,
おセンチな何枚かの写真
A million little memories,
無数のささやかな思い出
A million little laughs.
無数のささやかな笑い




The wing of the airplane has just caught on fire,
飛行機の翼が火を噴いた
I say without reservation we ain't getting no higher.
そう、間違いなく、ぼくらはこれ以上もう上には向かわない




All you wanted from me,
きみがぼくから望んだもののすべて
All I had to give,
ぼくが与えてやらなきゃならなかったすべてのもの
Nothing matters you'll see,
何もかもどうでもいいのがわかるだろう
When in paradise you live,
きみが暮らすのが天国になるならね
The plane is diving faster,
飛行機はどんどん急降下していく
We're getting near the ground,
ぼくらはどんどん地面に近づいていく
Nobody is screaming,
泣き叫ぶ者は誰もいない
No one makes a sound.
誰ひとり音をたてることもない




It's a girl, Mrs. Walker, it's a girl,
女の子ですよ、ウォーカー夫人、女の子です
It's a girl, Mrs. Walker, it's a girl,
女の子ですよ、ウォーカーさんの奥さん、女の子です
It's a girl, Mrs. Walker, it's a girl,
女の子ですよ、ウォーカー夫人、女の子です
It's a girl, Mrs. Walker, it's a girl.
女の子ですよ、ウォーカーさんの奥さん、女の子です







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞








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最初のスタンザは、
ブライアン・フェリーが歌ったスタンダード・ナンバーの「愚かなり、わが恋」These Foolish Things (「こういうバカげたつまらないもの」)を連想させる。
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050406

ピート・タウンジェントは(この歌を書いたときに)意識していたのではないか。
ことに、その歌の一節にある



An airline ticket to romantic places

いろんなロマンチックな土地への飛行機のチケット



は、歌の着想のヒントになったのではないだろうか?
しかし、飛行機は火を吹いて急降下し、墜落してしまう。
死ぬにあたって頭の中に思い浮かぶのは、案外、この歌の女性主人公の心に浮かんだような、そういうつまらないもの(these foolish things)ばかりなのかもしれない。
歌は、やがて地上に激突して大破する機体、その轟音、
そして、どこかで新たに赤ん坊が生まれて来たのを告げる声・・・・




It's a girl, Mrs. Walker, it's a girl,

女の子ですよ、ウォーカーさんの奥さん、女の子ですよ




この歌のこの最後のくだりが、のちに(男の子に替えられて)ロック・オペラ「トミー」の序盤の曲にそのまま使われることになる。
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051221#p2



It's a boy Mrs. Walker it's a boy.

男の子ですよ、ウォーカー夫人、男の子です





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【A Year Ago−Go!】


(1年前のエントリーを Playback♪)



・「ストーリー・オブ・ボー・ディッドリー」 (アニマルズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050205

*1:アメリカ全国にある廉価雑貨小売デパート。1879年に「5セント・ストア」として創業。現在では、高級品ではないがけっして粗悪品でもない製品を幅広く取り揃えている。日本的な感覚で言えば、まあ、「西友」とか「ジャスコ」とか「ダイエー」みたいなもの(のもう少しデパートふうに規模が大きいもの)と思ってかまわないでしょう。「ウールワース」はイギリスにも古くから進出していて、1909年以降、ほとんどどこの街にもある。