Capital Radio One

Words & Music by Joe Strummer and Mick Jones.
(1977年発表)









(原題直訳 「キャピタル・ラジオ第一」) *1








歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfreak.com/c/clash/capital+radio+one_20174605.html








From The Clash compilation album, "The Essential Clash". *2

推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「エッセンシャル・クラッシュ」 (クラッシュ)







名曲度 ☆☆









邦題「キャピタル・レディオ・ワン」 (クラッシュ)












Yes, it's time for.....
そうです、いつもの時間になりましたぜ
The Dr.Goebbels Show!  *3
ゲッペルス博士ショー」だぜい!




There's a tower in the heart of London *4
ロンドンのど真ん中にひとつの塔がある
With a radio station right at the top
そのてっぺんにあるラジオ局
They don't make the city beat
都会のビートなんか、やつらにゃ、作り出せやしねえ
They're making all the action stop
あいつらがやってるのは
すべての行動(ルビ=アクション)にストップをかけること




A long time aga there were pirates
ずっとまえには海賊どもがいて
Beaming waves from the sea
洋上から電波のビームを送って来てた
But now all the stations are silenced
けども、いまじゃ、そういう放送局は全部が沈黙させられてる
'Cos they ain't got a government license
だって、あいつらには政府からの免許がねえんだもん




Wanna tell your problems
自分の悩みを語りたいって?
Phone in from your bedsit room
諸君のその狭苦しいお部屋から電話しておいで
Having trouble with your partner
あんたのお相手と一悶着起こしてるんだって?
Let us all in on the news
われわれが 全部、ニュースにしてあげよう




If you wanna hear a record
きみらが、もしも、レコードを聴きたいというのなら
Get the word from Aidan Day *5
エイデン・デイにお伺いを立ててみな
He picks all the hits to play
やつがヒット曲をいろいろ全部 見つくろって かけてくれるぜ
To keep you in your place all day
おまえらを一日中ずっと
おまえらのその居場所に大人しくさせとくためにな




(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
In tune with nothing  *6
何にも波長が合っちゃいねえ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
In tune with nothing
全然、波長が合っちゃいねえ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Out of tune
ズレまくってら
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
In your place all day
あなたの居場所で一日中
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Just a-lazing around all day
しっかりダラダラ一日中
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Ba-ba-ba-ba-bummin' all day
ドン、ドン、ドタバタ一日中
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Backstreet a-hear us out
裏通りのおれらのことをちゃんと聞け
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Grab attention go and go against the town
注目だけをかっさらって、街のためにはなりゃしない
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Ain't that right?
そんなのありかよ?
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
It’s such a crime
あんなのまるで犯罪だぜ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Is it a game?
遊んでんのか?
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
We ain’t got no rights
おれたちには権利なんかありゃしねえ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Slippin' off, slipping off
無視だ、無視だぜ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Slippin' off, slipping off
無視しろ、無視しろ
(Capital Radio)
(キャピタル・ラジオ
Slippin' off, slipping off
無視、無視
Don't touch that dial!  *7
あのダイヤルには合わせるな!
Don't touch that dial!
そのダイヤルには合わせちゃダメだぜ!
Don't touch that dial!
あんなダイヤル、合わせたりすんな!
Don't touch that dial!
そのダイヤルには合わせんなよ!













Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 010811

*1:「キャピタル・ラジオ」は実在のロンドン・ローカルのラジオ局として1973年10月に放送を開始したイギリス最初の民放ラジオ局(AMとFMの両放送がある)。「第一(ルビ=ワン)」としたのはクラッシュの側の事情で、当初は、きょうのこの歌は単に「キャピタル・ラジオ」というタイトルで1977年4月に(地下鉄サークル・ラインの車内でのインタビューなどとともに)EP盤として発表されたが、その後すぐにこのレコードは在庫切れから入手困難となり高値を呼ぶこととなり、(これを嫌った)クラッシュは、新たな録音で1979年5月に(取ってつけたようなアコースティック・ギターの無意味に叙情的なイントロだとか(このあと、つづけてご一緒に聴いてみるように)曲の後半のジョー・ストラマーの即興風のセリフを新たにしたアウトロを長くするなどした(70秒ほど長くなった改訂版というべき)「Capital Radio Two(キャピタル・ラジオ第2)」をEP盤「The Cost Of Living(生活費)」の1曲として発表したため、オリジナルの「キャピタル・ラジオ」は(その後のコンピレーションの収録などにあたっても)「キャピタル・ラジオ・ワン」のタイトルで記されるようになり、現在では、もっぱら「キャピタル・ラジオ・ワン」ならびに「キャピタル・ラジオ・ツー」のタイトルが定着している。(もちろん、「ラジオ・ワン」や「ラジオ・ツー」はイギリスで生活する人なら(日本人がNHKを思い浮かべるように)「BBCラジオ放送第一」や「第二」を思い浮かべることだろう。)

*2:このアルバムからは、すでに「アイ・フォート・ザ・ロウ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050504 と「ブリクストンの銃」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071115#p3 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*3:ここに登場させられている「ゲッペルス博士(英語では「ゲーブルズ博士」)」とは(言わずと知れた)ヒトラー時代のナチス・ドイツ政権で啓蒙宣伝大臣を務めた「プロパガンダの天才」と称され人物で、ソ連軍によるベルリン陥落時にヒトラーと前後して自殺。彼のその手法や方法は第2次大戦後の(いわゆる)大衆文化の時代の商業宣伝や広告にも影響を与えたとされている。

*4:「塔(ルビ=タワー)」と言っても、これはロンドンのユーストンにある(キャピタル・ラジオの社屋が入った)「ユーストン・タワー」という地上36階建ての高層ビルのこと。(現在ではべつの場所に移転している。)

*5:エイデン・デイ(1942年 - 2009年)は、当時のキャピタル・ラジオの音楽局長で、1973年のキャピタル・ラジオの開局にあたって招聘された人物で、それ以前にも(25歳の若さで)1967年のBBCの改編に際し、(当時のイギリスで人気のあった洋上からの商業ラジオ局である(いわゆる)海賊放送に対抗する)若者向けの音楽専門ラジオ局「BBCラジオ・ワン」の開局に携り、海賊局のDJをどんどん引き抜くなど、イギリスにおける音楽専門ラジオ局のパイオニアとされる放送人(という説明でいいだろう)。

*6:このラインはキャピタル・ラジオのジングルで謳われるキャッチ・コピー「ロンドンに波長ピッタリ、キャピタル・ラジオ(Capital Radio, In tune with London.)」をもじったもの。

*7:もちろん、これはラジオ放送ではお馴染みの「ダイアルはそのままで(Stay in tune, do't go away など)」をもじって転倒させたもの。