Just Couldn't Resist Her With Her Pocket Transistor

Words & Music by Jack Keller and Larry Koller.
(1960年発表) *1









(原題直訳 「ポケットサイズのトランジスター・ラジオを持ってる彼女にすっかりまいってしまってる」) *2








From the Alma Cogan compilation album, "Alma Cogan". *3
推奨アルバム度 ☆☆☆



(アルマ・コーガン) *4









名曲度 ☆☆









邦題「ポケット・トランジスター」 (アルマ・コーガン) *5










(Yeah, yeah,
(♪ イェー、イェッ
(Yeah, yeah,
(♪ イェー、イェッ




Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったら、あの子にすっかりメロメロなのよ
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケットサイズのトランジスター・ラジオ
As it played the hit parade each night
そこから夜ごとヒット・パレード番組が流れてくると
Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったら、彼女にすっかり骨抜き状態
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケット・トランジスタ
There beneath the moon so big and bright
とっても大きな明るいお月さまのその下で




(spoken)
(セリフ)


"He goes wild when she flips that dial"
「カレったら、あの子がダイアルをグルグルしてるとムラムラしてきちゃうのよ」




(Yeah, yeah,
(そうね、そうだわ
(Yeah, yeah,
(そうね、そうよね
(Yeah, yeah, yeah, yeah
(♪ うーん、そう、そう、そうなのよ




Though there's a million girls in town
街には100万人からの女の子がいるっていうのにさ
Johnny lets them all go by
ジョニーったら、その子たちは相手にしないで
His heart belongs to only one
彼の心(ルビ=ハート)は たったひとりの人のもの
And here's a reason why
そう、そこには ちゃんとわけがあるのよ




Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったら、すっかりあの子にやられちゃってる
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケット・サイズのトランジスター・ラジオ
As it played the hit parade each night
そこから夜ごとヒット・パレードが流れてくると
Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったらすっかりあの子に骨抜き状態
With her pocket transistor
彼女が持ってるポケット・トランジスタ
There beneath the moon so big and bright
お月さまがとっても大きく明るいその下で




(spoken)
(女性の声のセリフ)

"I go wild when he flips that dial"
「あたし、カレがダイアルまわしてるとワイルドになってきちゃうのよ」




(Yeah, yeah,
(そうね、そうね
(Yeah, yeah,
(そうね、そうね
(Yeah, yeah, yeah, yeah
(♪ うん、うん、そうなの、そうなのよ




Now every night when it gets dark
ほら、毎晩、暗くなると
You know where they will be
わかるでしょ、みんな、あのふたりがどこにいるのか
Having fun there in the park
公園の中で、そこでイイことしてるのよ
Happy as can be
思いっきり幸せ気分になってるの




Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったらもうあの子には逆らえないのよ
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケットサイズのトランジスター・ラジオ
As it played the hit parade each night
そこから、夜ごと、ヒット・パレードが流れてくると
Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったらすっかりあの子の言いなりだわ
With her pocket transistor.
あの子が持ってるポケット・トラジスター
There beneath the moon so big and bright
とっても大きな明るいお月さまのその下で




(Yeah, yeah, yeah, yeah
(♪ イェ イェ イェ、イェーッ
(Yeah, yeah, yeah, yeah
(♪ イェ イェ イェ、イェーッ




When they reach the ripe old age
ふたりが熟年になった頃には
They will both recall
あの子たち、ふたりして思い出すでしょう
Just how he fell in love with her,
カレがどんなにあの子に惚れ込んじゃってたか
Radio and all
ラジオとか、いろんなことを全部




Oh. he just couldn't resist her
With her pocket transistor
あゝ、カレったら
ポケットサイズのトランジスター・ラジオを持ってる彼女に
すっかり骨抜きにされちゃってる
As it played the hit parade each night
夜ごと、そこからヒット・パレードが流れてくると
Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったら、すっかり彼女にメロメロなのよ
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケット・トランジスタ
There beneath the moon so big and bright
とっても大きな明るいお月さまのその下で




Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったらすっかりあの子の言いなりよ
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケット・トランジスタ
As it played the hit parade each night
そこから、夜ごと、ヒット・パレード番組が流れてくるとね
Oh, he just couldn't resist her
あゝ、カレったらもうまったく彼女に逆らえない
With her pocket transistor
あの子が持ってるポケットサイズのトランジスター・ラジオ
There beneath the moon so big and bright
とっても大きな明るいお月さまのその下で




(Yeah, yeah, yeah, yeah
(♪ イェ イェ イェ、イェーッ












Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 122210










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つづけて、ダニー・ジョーダンのオリジナルを聴いてみましょう。
こちらでは「歌い手」(=語り手=話者)が自ら主人公として歌っています。

*1:オリジナルは、今夜、つづけて紹介するダニー・ジョーダンというアメリカの歌手のシングルで、同年、これを(ヒット・メイカーとしては末期にさしかかっていた)イギリスの人気女性ポップ・シンガー、アルマ・コーガン(1932 - 1966)がカヴァーして。彼女の通算59作目のシングルとして発表したが(当時のイギリスの若いレコード購買層には、まだまだトランジスターという先端技術の成果を活用した「携帯ラジオ(!)」(ルビ=ポケット・トランジスター)など雲の上の話で)アルマのこのシングルは全英チャートのトップ50にも入ることなく不発に終わったが、日本では、翌1961年にこれを(わたしの持ってる楽譜集「永遠のポップス2 ベスト358」によると)(誰のペンネームか「音羽たかし」という(音羽町といえば講談社がある町だが、その音楽部門というべきキング・レコード関係の?)ヒトの訳詞で「♪ わたしィのォ/持ってるゥちっちゃなァポォケットランジィスタァ/毎晩/ヒッパレェッ聴ィくゥのォッ!」と歌った)森山加代子が(飯田久彦との競作で)大ヒットさせ、結局、この歌が世界でいちばんヒットしたのはエレクトロニクスによる技術大国への夜明を迎えた時期の日本だった。(なお、ソニーによるトランジスター携帯ラジオの商品化は1957年からということだ。)(「ポケット・トランジスター」の日本語詞は漣健児のものであるらしいが、どちらが正しいのか未確認。)

*2:トランジスタという半導体技術を駆使してラジオ受信機の検波、発振、増幅を可能にすることで(真空管その他の従来のラジオに必要なユニットを不要にすることで)ラジオの小型化と携帯モバイル化を実現した1957年のソニーのポケットサイズのトランジスター・ラジオ。「トランジスター」という語には本来含まれていない「小型/携帯可能」という意味もそのイメージに(どこの国の言葉でも)ある程度ドノテードw、共示(ルビ=コノテート)されることになったようだ。

*3:このアルバムからは、すでにスタンダード・ナンバーの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070415 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:日本国内盤ではオムニバスCD「栄光のラジオ・デイズ・ヒッツ VOL.1」などにこのアルマ・コーガンのものが収録されている。

*5:今夜、この後につづけて聴くダニー・ジョーダンのオリジナルに比べて、アルマ・コーガンのきょうのこの歌の「歌い手」(=話者)としての位置は(第三者としての語り手ではありながら)何だかいささか曖昧だ。、