Winds Of Change

Words & Music by Eric Burdon, Vic Briggs, John Weider, Barry Jenkins and Danny McCulloch.
(1967年発表)








(原題直訳 「変化の風」)








歌詞は、次のURLから、
http://www.elyrics.net/read/a/animals-lyrics/winds-of-change-lyrics.html







From the Eric Brdon & The Animals album, "Winds Of Change".  *1
名作アルバム度 ☆☆



アルバム「ウィンズオブ・チェンジ」(エリック・バードン&アニマルズ)より







名曲度 ☆








邦題「ウィンズ・オブ・チェンジ」 (エリック・バードン&アニマルズ)









There are winds of changes blowing
変化の風が吹いている
Gathering leaves up in its path
その行く手に木の葉を集めながら
And the people who are the leaves
そして、その葉たる人々は
Will remain in our hearts
われらの心の中に残っている
With love, till eternity
愛とともに、永遠の世にいたるまで




King Elmore was born, *2
エルモア王が誕生した
So was Duke Ellington *3
エリントン公爵もだ
Jelly Roll made love *4
ジェリー・ロールが愛をなし
Bessie Smith was created in heaven above *5
ベッシー・スミスが高き天にて創られたもうた
Robert Johnson sang the blues *6
ロバート・ジョンソンはブルースを歌った
Chick Webb did those things that only he could do *7
シック・ウェッブはあの人にしかできないことをした
Charlie Christian started a new thing *8
チャーリー・クリスチャンは新しいことをはじめた
And, oh my, how Billie Holiday could sing *9
そして、あゝ、なんと、
ビリー・ホリデーの歌い方ときたら
Alan Freed rock and rolled, *10
ラン・フリードがロックンロールした
Joe Turner's voice was very low *11
ジョー・ターナーの声はとても低音で
B.B.King wailed  *12
B・B・キングがむせび泣いた
Charlie Parker cried  *13
チャーリー・パーカーは叫んだ
Louis Jordan smiled  *14
ルイ・ジョーダンは微笑んだ
Ray Charles moaned,  *15
レイ・チャールズは呻いた
Chuck Berry rock and rolled  *16
チャック・ベリーがロックンロールした
Fats Domino made me feel good  *17
ファッツ・ドミノはおれをいい気分にしてくれた
Elvis Presley did things that no one thought he could *18
エルヴィス・プレスリー
だれひとりとして できるとは思ってなかったことをやってのけた





Then came the Beatles,
それからビートルズがやってきた
Rolling Stones
ローリングストーンズも
Whole new thing was going on.
まったく新しいことがつづいていたのだ
Frank Zappa zapped
フランク・ザッパがガツンと一発かましてくれたぜ
Mamas and Papas knew where was, it was at
ママズ&パパズは時代や物事がわかっていた。どうなっているのかが。
They all listened to Ravi Shankar *19
みんなして、ラヴィ・シャンカールに耳傾けた
Now we got Jimi Hendrix
いま、おれたちにはジミ・ヘンドリックスがいる
We know where we are
おれたちは自分たちがどこにいるのかを知っている
(And Louis Jordan smiled *20
(そしてルイ・ジョーダンは笑った)
And the winds of change go on blowing,
そして変化の風が吹いている、吹きまくっている
(Ray Charles cried  *21
レイ・チャールズは叫んだ
Blowing
吹いている
Gathering more and more leaves in its path,
その行く手の道にどんどんどんどん木の葉を集めて
As time goes past
時の過ぎゆく中を




Winds of change
変化の風は
Keep on blowing,
吹き続ける
Winds of change
変化の風だ
Bob Dylan sang about the winds of change *22
ボブ・ディランはこの変化の風のことを歌ったんだ
Blowing,
吹いていると
It's all blowing in the wind,
すべては風に吹かれていると
The winds of change.
変化の風に











Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 081610










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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)






・「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」 (ウィルソン・ピケット
  (In The Midnight Hour)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070327








(2年前のエントリーも Playback♪)






・「フィドルとドラム」 (ジョニ・ミッチェル
  (The Fiddle And The Drum)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060327







(3年前のエントリーも Playback♪)






・「アイム・ア・ビリーバー」 (モンキーズ
  (I'm A Believer)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050327

*1:このアルバムからは、すでに「黒くぬれ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050127 と「サンフランシスコの夜」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050209 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*2:エルモア・ジェームズ(1918-1963)は「ダスト・マイ・ブルーム」などで知られるあの♪ ダダダダダダダダダダダダダァダーン というスライド・ギターの名手。

*3:「公爵(ルビ=デューク)」ことデューク・エリントン(1899-1974)は、スウィング・ジャズにおけるビートルズ(!)というべき存在のオリジナリティに富んだデューク・エリントン楽団を率いたピアニスト。(ちなみに(そうした物言いをすれば)スウィング・ジャズにおけるストーンズは(第二次大戦前と戦中期の)カウント・ベイシー楽団になるだろうか。)

*4:「ジェリー・ロール(=ゼリー・ロールケーキ)」の愛称で親しまれたジェリー・ロール・モートン(1885-1941)はラグタイムのピアニストでジャズの創生期に活躍したバンドリーダーのひとり。自ら「ジャズの創始者」と称していたという。

*5:ベッシー・スミス(1894-1937)は、女性ブルース・シンガーでのちのジャズ・シンガーたちに大きな影響を与えた。「バックウォーター・ブルース」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050705

*6:ロバート・ジョンソン(1911-1938)をどう説明するのか? ちょっと困りますね。ここSCIGOでも彼の歌をいくつか紹介してきています。「クロスロード・ブルース」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050520 、「スイート・ホーム・シカゴ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060502 など。

*7:シック・ウェッブ(1905-1939)は、スウィング・ジャズ期のドラマーで自らの楽団を率いて活躍した。

*8:チャーリー・クリスチャン(1916-1842)はベニー・グッドマン楽団のギタリストとして知られるようになり、やがて伝説的なミントン・ハウスのセッションなどに参加、バップというジャズにおける大きな革命を推進したひとりとされ、電気ギターの初期の奏者のひとりにも数えられている。(しかし、ホント、こういう説明は意味ねえよ。この歌に出て来るようなミュージシャンの名前は、ラジオとかお店とかで日頃からその音楽がかかっているときにすぐに誰だとわかるようになっていないといけませんね、まず、音ですよ♪ 音と音がどう似ててどう異なるかそういうところで説明してかないとね。それは文字じゃできねえよ。実際に音でやらなきゃ。その上での言葉だよ。)

*9:ビリー・ホリデー(1915-1959)は「レディ・デイ」の愛称で知られる伝説的なジャズシンガー。彼女の独特の歌い方は徹底してルイ・アームストロングのトランペットの奏法(つまり、音色や節回し)をコピーすることから編み出されたのは一聴すれば明らかだろう。つまり彼女はルイ・アームストロングのあのトランペットのように歌いたいと思ったのだ。「オータム・イン・ニューヨーク」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071101

*10:ラン・フリード(1921-1965)はフィラデルフィアから(のちに)ニューヨークに進出した1950年代の白人のラジオDJで(のちに「ロックンロール」と呼ばれるようになる新種のダンサブルな黒人音楽を)最初に「ロックンロール」というコトバで呼んだ人物とされている。また、ラジオだけでなく(複数のスターたちを引き連れた)ロックンロールのパッケージ・ショーで諸都市をまわるなどしてアメリカの白人のティーネージャーたちにロックンロールを広めるのに貢献した人物とされている。

*11:ビッグ・ジョー・ターナー(1911-1985)の名で知られるミズーリ州カンザスシティ出身のブルース・シンガーで1920年代から多くのジャズ楽団などで活躍していたが、1954年にロックンロールの最初の大ヒット曲とされる「シェイク・ラトル・ロール」で人気を博した。

*12:B・B・キング(1925- )は説明しないよ。彼のギターはエリッククラプトンをはじめ多くのロック・ギタリストに大きな影響を与えた(というかお手本とされた。)

*13:チャーリー・パーカー(1920-1955)は説明しないよ。

*14:ルイ・ジョーダン(1908-1975)は、俗に「ジャンプ・ブルース」と言われたジャズィなリズム&ブルースの楽団を率いて活躍した。

*15:レイ・チャールズ(1930-2004)は説明しません。「アイ・ガッタ・ウーマン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070510 。「ナイト・タイム・イズ・ザ・ライト・タイム」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050602 など。

*16:チャック・ベリー(1926- )も説明しないよ。彼のロックンロールとシカゴ・ブルースの対比に注耳するといいでしょう。「ジョニー・B・グッド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050323 、「オールモースト・グロウン」20070218 、「スイート・リトル・シックスティーン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060408 など。

*17:ファッツ・ドミノ(1928- )も説明しないよ。彼のロックンロールとニューオーリンズの音楽の対比に注耳するとよいでしょう。

*18:ここでエリック・バードンが歌っているのは、「黒人のように歌う白人のカッコイイ若者」の出現(>>>そしたら、きっと、とんでもなく凄いビッグ・スター(その頃はまだ「スーパースター」というコトバは英語にはなかったノヨン)の出権になるだろう)ということで、それを「できるとは誰も思っていなかった」ということだ。 さて、そのエルヴィスことエルヴィスプレスリー(1935-1977)をどう説明すればいいのだろうかwink? って、おゝ、(いまこれを書いている8月16日は聖エルヴィスの命日じゃないですか!♪)(ってことはエルヴィスが死んだのが「VJデー」(対日戦(実質)勝利記念日)である8月15日の翌日で、ジョン・レノンが死んだのが「パールハーバー・デー」(真珠湾攻撃の日、現地時間12月7日)の翌日になるんですね。)ナンテコトハオイトイテ 彼のロックンロールや歌い方とブルースやヒルビリーとの対比に注耳するといいでしょう。「ブルー・スウェード・シューズ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041205#p2 、「監獄ロック」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050427

*19:ラヴィ・シャンカール(1921- )は当時の西欧世界にとってインド音楽(=ラーガ)の第一人者にして代表的人物とされていたシタール奏者にして作曲家。(イギリスで活躍したアメリカ出身の)世界的ヴァイオリニストのユーディ・メニューインによって西欧世界に紹介され、ビートルズジョージ・ハリスンもこの人からシタールインド音楽についての手ほどきを受けている。

*20:ルイ・ジョーダンのナンバーにはコミカルなノヴェルティ・ソングも少なくない。

*21:たぶん、聴衆との「ヘーーイ!(ヘーーイ!)」というコール&レスポンスが有名な、あのレイ・チャールズのライブの名曲「ホワット・ド・アイ・セイ(パート1&2)」のことではないだろうか?

*22:「時代は変わる」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050219 や「風に吹かれて」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080315 (「風向きを知るのに気象予報士なんかいらないよ」と歌った)「大丈夫だよ、ママ、ぼくは血まみれになっているだけなんだから」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070808 、「マギーの農場」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050729 などのほか、きょうのこの歌の時代の激動のサウンドトラックのような歌をこの時代のボブ・ディランは歌い続けていた。(あ、一昨日の「愚かな風」は違いますよ。あれは0過ぎてからのディランの歌ですから。)