My Back Pages

Words & Music by Bob Dylan.
(1964年発表)*1






(原題直訳 「わが過ぎ去りしページたち」)







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfire.com/viewlyrics/bob-dylan/my-back-pages-lyrics.htm









From the Bob Dylan album, "Another Side Of Bob Dylan".  *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン」(ボブ・ディラン)より







Also on The Byrds album, "Younger Than Yesterday".  *3

名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「昨日よりも若く」(バーズ)より





Also on The Hollies album. "Hollies Sing Dylan".   *4

名作アルバム度 ☆☆



アルバム「シング・ディラン」(ホリーズ)より




Also on the Ramones album, "Acid Eaters"  *5

名作アルバム度 ☆☆



ラモーンズ)より








名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題「マイ・バック・ベイジズ」 (ボブ・ディラン) *6








Crimson flames tied through my ears
ぼくの耳の奥深くに結びついた深紅の炎
Rollin' high and mighty traps
高くうねり、そして強力な罠が
Pounced with fire on flaming roads
燃え上がる道路に火と襲いかかった
Using ideas as my maps
理念(ルビ=イデア)を自分の地図として使い
"We'll meet on edges, soon," said I
「ぼくたちは、いずれ、周縁(ルビ=はずれ)のところで出遭うだろう」とぼくは言った
Proud 'neath heated brow
激した額の下の誇り
Ah, but I was so much older then
あゝ、しかし、あのときは、ぼくはもっとずっと大人びていた
I'm younger than that now.
ぼくは、いま、あれよりも ずっと若い




Half-cracked prejudice leaped forth
半ばひび割れた偏見が前へと前へと跳梁し
"Rip down all hate," I screamed
「すべての憎しみを叩きつぶせ」とぼくは絶叫した
Lies that life is black and white
人生は黒と白だと嘘をつき
Spoke from my skull, I dreamed
自分の頭蓋骨から喋っているのだと、ぼくは夢見ていた
Romantic facts of musketeers
銃士隊のロマンチックな真相は
Foundationed deep, somehow
何らかのかたちで、しっかりと基礎づけられている
Ah, but I was so much older then
あゝ、だけど、あのとき、ぼくは、もっとずっとかなり年老いていた
I'm younger than that now.
ぼくは、いま、あれよりも ずっと若くある




Girls' faces formed the forward path
少女たちの顔が形成した過激な小径
From phony jealousy
まやかしの嫉妬心に端を発し
To memorizing politics of ancient history
太古の歴史の政治を暗記することへと至り
Flung down by corpse evangelists
死体の脇に投げ飛ばされた伝道師たちは
Unthought of, thought, somehow
ある意味での思想は考えることはなかった
Ah, but I was so much older then
あゝ、だけど、ぼくは、あのとき、もっとずっと大人じみていた
I'm younger than that now.
ぼくは、いま、あれよりもずっと若くある




A self-ordained professor's tongue
自ら任じた教授の口調は
Too serious to fool
ふざけるのには深刻にすぎ、
Spouted out that liberty
Is just equality in school
自由とはまさに学園における平等であると滔々と述べ立てた
"Equality," I spoke the word
「平等」とぼくはその語を口にした
As if a wedding vow
まるで結婚式の誓いの言葉みたいに
Ah, but I was so much older then
あゝ、だけど、あのときのぼくは もっとずっと老成していた
I'm younger than that now.
ぼくは、あれよりも、いま、もっと若い




In a soldier's stance, I aimed my hand
一兵卒の構えで、ぼくは自分の手で狙いをつけた
At the mongrel dogs who teach
雑種の犬どもにだ、そいつらが教えてくれる
Fearing not that I'd become my enemy
In the instant that I preach
ぼくは、自分が説いているいまこの瞬間、
自分が自分の敵になってしまうことを恐がってはならないと。
My existence led by confusion boats
ぼくの存在は、混迷に導かれ船に乗り
Mutiny from stern to bow
船尾から船首へと一斉蜂起が起きている
Ah, but I was so much older then
あゝ、だけど、ぼくは、あのころはもっとずっと大人びていたんだ
I'm younger than that now.
ぼくは、いま、あれよりももっと若くある




Yes, my guard stood hard when abstract threats
そう、ぼくの衛兵は厳格に立っていた
抽象的な脅威が
Too noble to neglect
あまりに気高すぎて見過ごすことができず
Deceived me into thinking
I had something to protect
ぼくを欺いて、自分には何か守るべきものがあるのだと思わせる
Good and bad, I define these terms
善と悪、ぼくはその言葉を定義する
Quite clear, no doubt, somehow
きわめて明瞭に、どうにか疑いもなしに
Ah, but I was so much older then
あゝ、だけど、ぼくはあのころはもっとずっと大人じみていた
I'm younger than that now.
ぼくは、あれよりも、いま、もっと若くある










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 072310










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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・「ヤング・ガール」 (ゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップ)
  (Young Girl)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070308







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「ミッドランド・マニアック」 (スティーヴ・ウィンウッド
  (Midland Maniac)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060308






(3年前のエントリーも Playback♪)






・「ハッピー」 (ローリング・ストーンズ
  (Happy)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050308

*1:ディランがきょうのこの歌を発表したとき、彼はまだ23歳でしかなかったが、(世間的には)、この歌は(彼を一躍モダン・フォークソング・シーンのスターとし、また、それどころか当時のアメリカの時代の旗手にまでして押し上げてしまった)プロテスト・ソングへの訣別の歌とされている。この歌が収録されたアルバム・タイトルが「ボブ・ディランのもうひとつの面」と題されているように(それまでの)ディランと違う新境地を拓いた歌が集められ、やがて、それは(アルバムの次回作となる「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」でスタートすることになる)ロックなボブ・ディランへの転進を方向づけたものであったことを人は知ることになるのだった。

*2:このアルバムからは、すでに「オール・アイ・リアリー・ウォント」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041207 、「スパニッシュ・ハーレム・インシデント」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071030 、「悲しきベイブ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061123 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:バーズは、この歌をディランのオリジナルの3拍子(6/8)というビートからストレートに8拍(4拍子)に変えて歌っている。なお、このアルバムからは、すでに「ロックン・ロール・スター」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080121 がここで紹介されています。また、バーズには、ディランの作品ばかりを集めた1979年編集・発表のコンピレーション・アルバム「The Byrds Play Dylan」があり、そのアルバムからは、すでに「ミスター・タンブリン・マン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041217 、「オール・アイ・リアリー・ウォント」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041207 、「スパニッシュ・ハーレム・インシデント」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071030 、「時代は変る」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050219 、「ゴーイング・ノーホエア」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080216 、「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ,ベイビー・ブルー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061127 、「寂しき4番街http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050930 がここで紹介されており、また、同アルバムの2002年発表の改訂版には、「イッツ・オールライト・マ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070808 、「女の如く」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050216 などが追加されているので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*4:によるものなどがある。なお、ホリーズのこのアルバムからは、すでに「ホエン・ザ・シップ・カムズ・イン(船が入ってくるとき)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060701 、「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050116#p3 、「アイ・シャル・ビー・リリースト」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060117 、「ジャスト・ライク・ア・ウーマン(女の如く)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050909 、「タイムズ・ゼイ・アー・ア・チェンジン(時代は変わる)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050219 、「オール・アイ・リアリー・ウォント・トゥ・ドゥ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041207 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*5:ラモーンズ末期のカバー・アルバムではるこのアルバムからは、すでにフーの「恋のピンチヒッター」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050221 とCCRの「雨を見たかい」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050617 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*6:また、上記のほかにもこの歌のメロディーの素晴らしさからか、上記のカバーの他にもキース・ジャレット(ごく初期のアルバム「サムホエア・ビフォー」)や(キース・エマーソンの)ナイス(アルバム「エレジー」)といったインストゥルメンタルなカバーワークもあります。