Jesus Met The Woman

Words & Music by Peter Yarrow, Mary Travers and Milt Okun. *1
(1964年発表)







(原題直訳 「イエスが女に会った」) *2







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfreak.com/p/peter,+paul+&+mary/jesus+met+the+woman_20107673.html






From the Peter, Paul and Mary album, "In Concert". *3

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「イン・コンサート」 (ピーター・ポール&マリー)








名曲度 ☆☆






邦題「井戸端の女」(ピーター・ポール&マリー)








Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
And He told her everything she'd ever done
そして、彼は
これまでに彼女がしてきたことをすべて彼女に告げたのだった




He said,
彼は言った
"Woman, woman, where is your husband?"
「女よ、女よ、おまえの夫はどこにいるのだ?」
He said,
彼は言った
"Woman, woman, where is your husband?"
「女よ、女よ、おまえの夫はどこにいるのだ?」
He said,
彼は言った
"Woman, woman, where is your husband?"
「女よ、女よ、おまえの夫はどこにいるのだ?」
"I know everything you've ever done"
「わたしはおまえがこれまでにしたことを何でも知っているのだよ」
*4




She said,
彼女は言った
"Jesus, Jesus, I ain't got no husband"
「イエスよ、イエスよ、わたしには夫などありません」
She said,
彼女は言った
"Jesus, Jesus, I ain't got no husband"
「イエスよ、イエスよ、わたしには夫などありません」
She said,
彼女は言った
"Jesus, Jesus, ain't got no husband"
「イエスよ、イエスよ、わたしには夫などありません」
"And You don't know everything I've ever done"
「ですから、あなたは、
わたしがこれまでにしてきたことをすべて知るわけではありません」
*5




He said,
彼は言った
"Woman, woman, you've got five husbands"
「女よ、女よ、おまえには5人の夫がいるではないか」
He said,
彼は言った
"Woman, woman, you've got five husbands"
「女よ、女よ、おまえには5人の夫がいるではないか」
He said,
彼は言った
"Woman, woman, you've got five husbands"
「女よ、女よ、おまえには5人の夫がいるではないか」
"And the one you have now, he's not your own"
「そして、おまえのいまの夫は、
その者はおまえの夫ではないではないか」
*6




She said,
彼女は言った
"This man, this man, He must be a prophet"
「この人は、この人は、彼は預言者に違いない」
She said,
彼女は言った
"This man, this man, He must be a prophet"
「この人は、この人は、彼は預言者に違いない」
She said,
彼女は言った
"This man, this man, He must be a prophet"
「この人は、この人は、彼は預言者に違いありません」
"He done told me everything I've ever done"
「彼は、わたしがこれまでにしてきたことをすべてわたしに言ったのです」
*7




Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
Jesus met the woman at the well
エスはその女と井戸端で会った
And He told her everything she'd ever done
そして、彼は、
彼女がこれまでにしたことをことごとく彼女に告げたのだった








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 093009









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【Years Ago−Go!】







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☆アルバム「ヴィレッジ・グリーン」(キンクス)全曲訳(10)☆




・「スターストラック」 (キンクス

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060723







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・「サマータイム」 (ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディングカンパニー

・「サマータイム」 (ジョージ・ガーシュイン「ポギーとベス」よりの原曲)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050723

*1:(ピーターとマリーのふたりとならんで)作者としてクレジットされているミルト・オークンという人は、ハリー・ベラフォンテとともに活動していたべラフォンテ・フォーク・シンガーズの一員として知られ、自身も個人名義でのアルバムを出しているシンガーとしての経歴の持ち主でもあるとともに、ニューヨークで活躍した編曲家、ならびにレコーディング・プロデューサーとして知られ、ブラザーズ・フォアやチャド・ミッチェル・トリオ、さらに(同グループ出身の)ジョン・デンヴァーなどを手がけているが、きょうのこのPPMとの関わりで言えば、彼らPPMが1961年にニュー・タイプのモダン・フォーク・グループとして敏腕マネージャーのアルバト・グロスマンによって構想され、ひとつの「作られたグループ」として、ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジ界隈のクラブ・シーンからひとりひとりピックアップされ(うちポール・ストゥーキーは(歌手ではなく)お笑い芸人(=スタンダップ・コミック漫談家)としてヴィレッジのナイトクラブに出演していた人物で(きょうのこのライヴ・アルバムでもそうだがPPMのステージは爆笑シーンが満載で!))結果的に3人編成の男女混声のグループとして集められることになったのだが。その際に、その音楽面でのトレーニングを担当した人物がこのミルト・オークンで、PPMの3人は、このオクーンの監督の下にデビューに向けて結果的に7ヶ月間に及ぶ長期の集中的なリハーサルを徹底させることとなり、そこから男女混声3声のあの独自のヴォーカル・アンサンブルやコーラス・ハーモニー、さらには2本のアコースティック・ギターによる繊細で大胆なアンサンブルを作り出し、PPMならではの緻密に計算された洗練された都会的でユニークなモダン・フォークのスタイルを創り上げ、翌1962年にはハードなスケジュールで全米主要都市を巡るお披露目のクラブ・ツアーを敢行して、各地で強い支持を得ると、そのツアーでの反響をふまえてレコーディングしたデビュー・アルバムを発表、アルバムは7週にわたって全米アルバム・チャートでトップとなる大ヒットとなり、この作られたグループは、モダン・フォークの隆盛を決定づける新しいトップ・スターの座についたのでした。もしかすると、きょうのこの歌は、そんな彼らのデビューまえのリハーサルの中から生まれた練習用のオリジナル曲だったのかもしれませんね。(この歌はスタジオ録音の音源がいまだに確認されたことがなく、きょう、ここで紹介したライヴ・アルバムが唯一の音源となっている。)

*2:きょうのこの歌はクリスチャンならすぐにそれとわかる「新約聖書」の「ヨハネによる福音書」の第4章(の第6節「そこにヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れからそこに腰を下ろして休んでいた」から、第29節「皆さん、ご覧ください。ここにわたしのしてきたことをことごとく言い当てた方がいらっしゃいます。この人こそ、キリストなのかもしれません」までに述べられた挿話)を歌として要約したPPMのゴスペル風のオリジナル・ソング。(なのだが、ロックのレッド・ツェッペリンと並んで古くからの昔の歌を自分たちのオリジナルとして平気で登録し、歌ってしまうことにかけてはヒケを取らないPPMのことだから、もしかすると(その原曲というべき)これとよく似たゴスペル・ソングが先に存在していることも十分に考慮しておくべきだろう。)「ヨハネ福音書」に沿って、この歌の背景を手短に紹介するなら、それはこんな具合にまとめてみることができるでしょう・・・・・弟子たちを連れて洗礼の旅に出ていたイエスは、あるときサマリアのスカルという町にさしかかる。そこにはヤコブの井戸と呼ばれる井戸があり、イエスはその井戸の傍らで休息し、弟子たちは食料の調達に散っていった。イエスがひとりでいるとサマリア人の女が井戸に水を汲みにきた。昼のひなたにひとり井戸に水を汲みに来る女はその共同体から除け者にされている存在だ。イエスはその女に水を飲ませてくれと頼む。女は驚いて、あなたはユダヤ人でありながらサマリア人の女に水を望むのかと言った。イエスは、わたしが誰であるかを知れば、おまえの方から水を求めるだろうと言って、この井戸の水を飲む者は、すぐにまた渇きを覚えるが、わたしの与える水(=洗礼)はけっして渇くことなく、それを飲んだ者の中で湧き出る泉となって生涯にわたってその人間を潤すことになるだろうと言った。すると女は、わたしが渇くことなく、また、この井戸にこっそりと昼間、水を汲みに来なくてすむのなら、是非ともその水をもらいたいものだと言った。するとイエスは、ならば、おまえの夫をここに連れて来なさいと言った。女が、わたしには夫などおりません、と言うと、イエスは、たしかにそのとおりだ、おまえには5人の夫がいたが、いまのおまえの夫は、おまえの夫ではない男だ、と言った。女は驚いて、あなたは預言者であるに違いない。わたしはキリストという救世主がこの世にやって来て、わたしたちにすべてを知らせてくれることを知っています、と言った。イエスは、いま、おまえが話しいるこのわたしこそがそれなのだと言った。そのとき弟子たちがイエスのもとに戻って来た。女はその場に甕を残して、町中に行くと、人々に向かって「わたしのことをことごとく言い当てた人が来ています。会いに行ってごらんなさい、その人こそキリストなのかもしれません、と。

*3:このアルバムからは、すでに「時代は変る」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050219 、「パフ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070115 、「シングル・ガール」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070522 、「ゼア・イズ・ア・シップ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060621 、「雨降り」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050701 の4曲がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*4:ヨハネによる福音書」第4章16節「イエス言ひ給ふ「行きて夫をここに呼びきたれ」と」

*5:ヨハネによる福音書」第4章17節「女、答えて言ふ、「われに夫なし」と。イエス、言ひ給ふ、「夫なしと言ふは宣なり」と。」

*6:ヨハネによる福音書」第4章18節「夫は五人までありしが、今ある者は汝の夫にあらず。無しと言ふは真実なり」と。」

*7:ヨハネによる福音書」第4章29節「「来たりて見よ、我が為し事をことごとく我に告げし人を。この人、或いはキリストならんか」と。」